六華舎、四代の物語。
桑名は江戸期から東海道四十二番目の宿場町として、伊勢参りの旅人で賑わいました。
その宿場の片隅で生まれた六華舎は、変わりゆく時代の中で、変わらぬ仕事を守り続けてきました。
桑名宿で「六華屋」を開業。
初代・六左衛門は、桑名のはまぐり問屋で十年修行の後、本町に「六華屋」を開業。当初は蛤の卸売と、しぐれ煮の店頭販売を併営していました。
木箱詰め贈答品を確立。
二代目・六之介の時代に、桑名の杉で誂える木箱詰めを商品化。名古屋・大阪の百貨店や料亭への卸が始まり、贈答品としての「桑名のしぐれ煮」の地位を確立しました。
「六華舎」へ屋号変更、本店改修。
三代目・六造の代に、屋号を「六華舎」と改め、本町の店舗を伝統的な町家造りに改修。鋳鉄釜の薪火炊き製法を、効率化の波に流されず守り抜きました。
女将による現代化、オンライン展開。
四代目は娘の六香(むつか)が継承。常温瓶詰めの開発、Webサイトでの直販、企業ノベルティ向け小ロット対応など、伝統を保ちながら販路を現代に広げています。
百二十六年、変わらぬ仕事を、次の世代へ。
現在は四代目を中心に職人五名で、年間およそ十五万食を炊き上げています。「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」を見極め、次の百年への準備を進めています。