ホームページ制作をフリーランスに頼むか、
制作会社か。
どちらに頼むかは、相手の肩書きでは決まりません。契約の前に確かめるのは、次の5つです。フリーランスでも制作会社でも、確かめる項目は同じです。
- サイトの名義が自分になるか(ドメイン・サーバー・データ)
- 公開したあと、誰が・何回まで・いくらで直せるか
- 相手が動けなくなったとき、別の人に引き継げる形か
- 見積もりに何が含まれているか(原稿・写真・修正の回数)
- 効果や検索順位を約束していないか
先にお断りしておきます。この記事は、フリーランスの側が書いています。IZANA WEB制作は個人事業です(特定商取引法に基づく表記に「個人事業主」と書いてあります)。ですから「会社のほうが安心」とも「個人のほうが安い」とも書きません。どちらにも弱点があり、それは上の5つを確かめれば見えます。
まず、相手が何者かを自分で確かめる
「フリーランスです」「制作会社です」という自己紹介は、どちらも名乗るだけで通ります。聞かずに調べられることが3つあるので、見積もりを取る前に済ませてください。10分ほどで終わります。
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法人として登記されているかを見る
使う画面:国税庁「法人番号公表サイト」法人番号公表サイトを開き、「商号又は名称」に相手の会社名(屋号)を入れて検索します。所在地からも探せます。法人番号は法人などに付く番号なので、個人で仕事をしている相手は出てきません。
▸ 出てきた → 法人です。登記された所在地と設立年月日がその場で読めます
▸ 出てこない → 個人事業か、名前の書き方が違うかのどちらか。出てこないこと自体が問題というわけではありません(当社も出てきません)。手順2へ -
所在地と責任者の名前が、サイトに書いてあるかを見る
使う画面:相手のサイトの「会社概要」「特定商取引法に基づく表記」見るのは3つだけです。①所在地が番地まで書いてあるか ②電話番号が書いてあるか ③責任者の氏名が書いてあるか。携帯電話の番号でも構いません。書いてあるかどうかを見ます。
▸ 3つとも書いてある → 連絡が途絶えたときに、どこへ何を送ればいいかが分かります
▸ 問い合わせフォームしか無い → 契約の前に、住所と氏名を書面でもらってください。断られたら、その時点で考え直す材料になります -
「できないこと」が書いてあるかを見る
使う画面:相手のサイトの料金ページ・よくある質問・契約条件探すのは良いことではなく、不利なことを自分から書いているかです。たとえば——検索順位や売上を保証しないと書いてあるか。キャンセルしたときにいくらかかるかが段階ごとに書いてあるか。料金に含まれない作業が書いてあるか。
▸ 書いてある → 契約のあとで揉める点が、その分だけ減ります
▸ 良いことしか書いていない → 見積もりの席で、上の3つを口頭ではなく書面で出してもらってください
この3つは、相手が法人でも個人でも同じように使えます。法人だから全部書いてある、個人だから書いていない、とはかぎりません。実際に開いて確かめたほうが早いです。
困りごとは、どちら側で起きやすいか
ホームページを頼んだあとに実際に起きる困りごとは、だいたい5種類です。どちらが良いかではなく、どちらの弱点が自分の商売では痛いかで読んでください。
| 起きること | 1人でやっている相手で出やすい形 | 複数人の会社で出やすい形 | 契約の前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 連絡が止まる | 体調や別の案件でそのまま止まる。代わりに出る人がいない | 担当が代わって、話が最初から始まる | 返事の期限(何営業日以内か)と、窓口が代わるときの引き継ぎの決まり |
| 公開後に直せない | 本人の手が空くまで待つことになる | 窓口はあるが、どこからが別料金かの線が細かい | 修正の回数・1件いくらか・何営業日で直すか |
| 相手が辞める・畳む | 引き継ぐ人がいない | 会社が残れば引き継げる(会社ごと無くなることもある) | ドメインとサーバーの名義/解約時にデータを渡す条項 |
| 不得意な作業が来る | 1人ぶんの守備範囲で止まる | 分担できる。ただし外注に回ることもある | 他社に再委託してよいか、その場合は誰が作るか |
| 値段の幅 | 幅が大きい | 幅が大きい | —(下の注を読んでください) |
※ 値段の行に「安い・高い」を書いていないのは、当社がフリーランスと制作会社を分けて金額を数えた調査を持っていないためです。出どころを書けない相場は載せない、と決めています。金額の比べ方は制作会社の選び方にまとめました。
「法人だから続く」とはかぎらない
法人でも畳みます。個人でも長く続けている人はいます。「法人だから続く、個人だから続かない」という決まりはありませんし、続くかどうかを外から見分ける確かな方法もありません。だから、続くことに賭けるのではなく、続かなくても困らない形にしておくほうが現実的です。
具体的には2つだけです。ドメイン(サイトのアドレス)とサーバーの契約が自分の名義になっていることと、解約したときにサイトのデータを渡してもらえること。この2つが自分の側にあれば、相手が誰であっても、別の人に引き継げます。逆にこの2つが相手の側にあると、法人に頼んでいても身動きが取れなくなります。
頼む前に、自分の側で決めておく3つ
ここを決めずに見積もりを取ると、同じ金額でも中身が違うものが並びます。相手を探す前に、自分の側で決まる話です。
1. 公開したあと、自分で更新するか
自分で文章や写真を差し替えるなら、管理画面のある作り(WordPressなど)が要ります。更新しない、あるいは年に数回でいいなら、管理画面の無い作りでも足ります。更新しないのに管理画面を付けると、使わない機能の保守費を払い続けることになります。ここは料金より先に決めてください。
2. サイトが1週間止まったら、商売はどれくらい困るか
予約も問い合わせもサイト経由という商売なら、止まった1週間がそのまま売上に響きます。この場合は、Step 02の表のいちばん上の行(返事の期限)が最重要になります。名刺代わりに置いてあるだけなら、そこまで神経質にならなくて済みます。自分がどちらかを決めておくと、相手に何を約束してもらうべきかが決まります。
3. 原稿と写真を、どこまで自分で出せるか
文章と写真を自分で用意できるなら、そのぶん金額は下がります。用意できないなら、聞き取って書く費用と、撮る(または選び直す)費用が乗ります。見積もりの差の多くは、実はここで生まれています。相手がフリーランスか制作会社かとは関係がありません。
この3つを決めずに3社から相見積もりを取ると、3社とも違う前提で金額を出してくるので、比べたことになりません。金額だけが並んで、安いところを選び、あとから追加費用が出る——という順番になりがちです。
どちらでも、この条件が欠けている相手はやめておく
ここが、この記事でいちばん使ってほしいところです。左の5つがそろっていれば、フリーランスでも制作会社でも進めて構いません。右の5つが出てきたら、肩書きに関係なく、いったん止まってください。
そろっていれば、進めてよい
相手が法人か個人かは問いません
- ドメインとサーバーの名義が自分になる
- 解約したときにサイト一式を渡すと、書面に書いてある
- 見積書が「一式」ではなく、項目に分かれている
- 公開後の修正の回数・1件の単価・かかる日数が書いてある
- 効果や検索順位を保証していない
出てきたら、いったん止まる
これも、相手が法人か個人かは問いません
- 「名義はこちらで持ちます」と言われた
- 解約したときにデータがどうなるか、書いていない
- 「Webサイト制作一式 ◯◯万円」だけの見積書
- 契約書を持ち帰って読む時間をもらえない
- 「上位表示を保証します」と言われた
右のいちばん下について、ひとこと補足します。検索の順位を決めるのはGoogleで、これはどの制作者でも同じ条件です。当社も、特定商取引法に基づく表記の免責事項に「制作物による集客効果・売上向上・検索順位の上昇等の成果を保証するものではありません」と書いています。保証できるものではないので、保証すると言われたら、その根拠を書面で聞いてください。
右のいちばん上も、あとから効いてきます。名義が相手のままだと、別の会社に移りたくなったときに、アドレスごと持っていけません。アドレスが変わると、それまで検索で積み上げてきたものが一度切れます。契約の前なら1行で済む話が、あとからだと大ごとになります。
IZANAの場合(個人事業として、どう埋めているか)
弱いところから先に書きます。IZANA WEB制作は個人事業です。私が動けなくなったときに、代わりに手を動かす人はいません。受けられる件数にも限りがあります。Step 02の表でいえば、「1人でやっている相手で出やすい形」がそのまま当てはまります。
そこで、私が続くことに賭けずに済む形にしています。
- サーバーとドメインの取得・運用は当方が代行しますが、解約時にはサイト一式(HTML・CSS・画像・WordPressのデータ)をお渡しします。他社に移ってもサイトはそのまま使えます
- サイトは買い切り(作りきり型)です。公開してからの保守はお勧めしていますが、強要はしません。入らなくてもサイトは消えません
- 効果や検索順位は保証しません。特定商取引法に基づく表記の免責事項に書いています
- キャンセルしたときにいくらかかるかを、着手前から納品後まで、段階ごとに分けて公開しています
もう1つ、1人でやっている相手は、お客様の実例が少ないことがあります。当社もそうです。その代わりに、代表が自ら運営する別事業のサイトを、検索から見つかる形に育てた記録を出しています(別事業のサイトを育てた記録・どの事業かは伏せています)。業種別の実態調査などは実証のページにあります。実例が少ない相手には、代わりに何を出せるかを聞いてみてください。
| 頼めること | やること | 費用(税抜) |
|---|---|---|
| 無料診断 | サイトのアドレスから4項目(問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方)を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします | 0円 |
| 1枚のページ(LP) | 1ページで伝え切る形。名刺代わりの受け皿に | 30万円〜 |
| 最大5ページ構成 | 仕事の種類ごとにページを分け、それぞれの検索から入れるように | 50万円〜 |
| 最大10ページ構成 | 事例を自社で増やし続けられる形まで | 80万円〜 |
| 納品後の原稿差し替え | 頼んだときだけ。5件パックは1件あたり7,000円 | 8,000円/件 |
| 保守(任意) | ライト/スタンダード/育てる作業まで。縛りなし・いつでも解約 | 1万・2.5万・5万/月 |
🔴 無料でお返しするのは「どこが弱いか」までです。具体的な直し方は、お見積もりか、まるごと診断(有料・5万円/税抜。サイトの全ページと同業のホームページまで見ます)でお渡しします。制作をご依頼いただいた場合は、診断料は全額そのまま制作費に充てます。
※ デザインの修正は5回まで含みます。サーバーとドメインの実費は別途お預かりします。お支払いは着手金50%・残金50%の2回です。最新の条件は料金ページをご覧ください。
作ることと、見つけてもらえるように育てることは別の仕事で、別に費用がかかります。制作費に含まれるのは土台までです。見積もりを比べるときは、どこまでが制作費で、どこからが別の仕事かを分けて見てください。中身は公開したあと、育てるに書きました。
よくある質問
フリーランスのほうが安いですか?
一概には言えません。当社は、フリーランスと制作会社を分けて金額を数えた調査を持っていないので、どちらが安いとは申し上げられません。金額を左右するのは相手の肩書きよりも、原稿を誰が書くか、写真を誰が用意するか、公開したあとの修正が何回まで含まれるかです。同じ「50万円」でも、この3つが違えば比べたことになりません。
相手が法人か個人事業かは、どうすれば分かりますか?
国税庁の法人番号公表サイトで、商号や所在地から検索できます。出てくれば法人です。法人番号は法人に付く番号なので、個人で仕事をしている相手は出てきません。出てこないこと自体が問題というわけではありません。IZANAも個人事業で、法人番号はありません。見積書や契約書の名義が屋号だけか法人名かでも分かります。
個人に頼むと、途中でいなくなるのが心配です。
その心配は、相手が法人でも完全には無くなりません。備えになるのは肩書きではなく名義です。ドメイン(サイトのアドレス)とサーバーの契約が自分の名義になっているか、解約したときにサイトのデータを渡してもらえるかを、契約の前に書面で確かめてください。この2つが自分の側にあれば、相手が誰であっても別の人に引き継げます。
5つの条件がそろった相手が複数残りました。何で決めればいいですか?
返事の速さと、こちらの質問に「できない」と言えるかで決めてください。できないことをできないと言わない相手は、契約したあとも同じです。当社も、ご相談の内容によっては合わないとお伝えすることがあります。
直すところ3つを、
PDFでお返しします。
ホームページのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで・費用はかかりません。どちらの会社が良い・悪いという言い方はいたしません。