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「ホームページの維持費の相場はいくらか」を先に調べても、判断できません。同じ月1万円でも、中に入っているものがまるで違うからです。先にやるのは、自分が払っている月額を4つに分けることです。下の5つ目の「育てる作業」は、4つとは別枠で書き出します。

  1. 実費(サーバー・ドメイン)=止められない。サイトを持つ限りかかります
  2. 保守(WordPressの更新・バックアップ・障害時の対応)=止められるが、止めるなら誰がやるかを決める必要があります
  3. 制作費の分割=止めても残りの支払いが続くことがあります。ここがいちばん重い
  4. 更新代行(文章や写真の差し替え)=使っていなければ止められます
  5. 育てる作業(探されている言葉に答えるページを足す、地図の情報を足す)=やめれば止まりますが、これは「維持」ではなく「増やす」ための費用です

分けたら、直近12か月で何回頼んだかを数えます。1回あたりいくら払っているかが出ます。ただし①〜④はサイトを保つ費用、⑤は人を増やす費用で、判断の基準が別です。

自分の月額を調べる(3つの手順)

まず確かめたいのが、何にいくら払っているか手元で分かるかです。まずそこを埋めます。

  1. 請求書・契約書・引き落としの記録を並べる

    使うもの:通帳かクレジットカードの明細、制作会社との契約書

    ホームページに関わる支払いは、1社にまとまっているとは限りません。制作会社への月額のほかに、サーバー会社、ドメイン、メール、フォームの仕組みなどが別々に引き落とされていることがあります。まず「毎月出ていくもの」を全部書き出します。

    ▸ 年に1回だけ引き落とされるもの(ドメインの更新など)も忘れずに。12で割って月あたりにそろえます
  2. 「一式」としか書かれていない場合は、内訳を書面でもらう

    使うもの:メール

    請求書に「ホームページ管理費 一式」としか書かれていないことがあります。内訳を聞くのは失礼ではありません。次の文面をそのままお使いいただけます。

    いつもお世話になっております。〇〇の〇〇です。
    毎月お支払いしている管理費について、内訳を教えていただけますでしょうか。
    1. サーバー・ドメインなどの実費
    2. 保守作業(更新・バックアップ・障害対応)
    3. 制作費の分割がある場合はその残り
    4. 更新作業の費用
    それぞれいくらか、書面でいただけると助かります。よろしくお願いいたします。

    ▸ 答えが返ってこない場合は、連絡が取れないときの進め方へ
  3. 契約書の「解約」の条項を読む

    使うもの:契約書・申込書

    見るのは3か所です。契約期間と自動更新があるか/解約の申し出をいつまでにするか/解約後にサイトとドメインがどうなるか。

    契約の形がリースになっている場合、途中でやめても残りの支払いが続くことがあります。「月額」と呼ばれていても中身が分割払いであることがあるため、ここは紙で確かめてください。

    ▸ 「解約するとサイトが消える」と書かれている場合 → 月額制と買い切りの違いも併せてご覧ください
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4つに分ける

書き出した金額を、この表に振り分けます。分け方が分かれば、止められるものと止められないものがはっきりします。①〜④が保つための4つで、⑤は別枠です(Step 03)。

種類中身止められるか止めるとどうなるか
①実費サーバー、ドメイン、SSL、メール止められないサイトとメールが止まる。ドメインは失効すると取り戻せないことがある
②保守WordPress本体とプラグインの更新、バックアップ、監視、障害時の対応止められる誰もやらない状態になる。改ざんや停止の原因になる
③制作費の分割・リース制作費を月々に割ったもの止められないことが多い途中解約できず、残りの支払いが続くことがある
④更新代行文章の差し替え、写真の入れ替え、お知らせの追加止められる自分で更新するか、頼むたびに払う形になる
⑤育てる作業探されている言葉に答えるページを足す、Googleマップの情報を足す、書いたものの結果を見て直す止められるサイトは残るが、来る人は増えなくなる

※ ①は自分で契約すれば金額が見えます。②と④は「月額に含む」と「頼んだときだけ払う」のどちらでも成り立ちます。③と⑤はそれぞれ性質が違うので、分けて書き出してください。事業をたたむ・譲るときに①のドメインをどう扱うかは、事業をたたむ・譲るとき、ホームページとアドレスはどうするかにまとめています。

③が混ざっていると、他社と比べられない

制作費の分割が月額に混ざっていると、見かけの月額が他社より高く見えます。逆に「制作費0円・月額のみ」という形は、③が月額の大半を占めていることになります。どちらが損とは言えません。比べるときは、③を抜いた金額でそろえてください。

⑤「育てる」は、保つための費用ではない

ここを分けずに「月額が高い/安い」を考えると、判断を間違えます。ホームページは、公開しただけでは人は来ません。公開は入口ができるというだけで、探されている言葉に答えるページを足し、Googleマップ(MEO)の情報を埋め、結果を見て直していったぶんだけ、見つけてもらえるようになります。これが⑤です。

①〜④(保つ)⑤(育てる)
やめるとどうなるかサイトが止まる、壊れる、古くなるサイトは残る。来る人が増えなくなる
何のための費用か今あるものを保つ相談の数を増やす
判断の基準使った回数で割る(次の見出し)相談が何件増えたかで見る
止めていいか代わりを決めてからいつ止めても構わない。ただし増えかけていた分は止まる

だから、月額の請求書を見て「高い」と思ったときに先に確かめるのは、その中に⑤が入っているかどうかです。①〜④だけなら、それは保つための費用で、増やす働きはしていません。⑤が入っているなら、相談が増えたかどうかで判断するもので、回数では測れません。

当社の場合、①〜④に当たるのが保守(月¥10,000/¥25,000・お勧めしていますが、強要はしません)、⑤に当たるのが「育てる」(検索で見つけてもらう力を育てる)プラン(月¥50,000・税抜)です。制作費に含まれるのは「見つけてもらう土台」までで、公開後に育てる作業は別の仕事として分けています。土台だけで足りる方もいますし、育てるところまで頼まれる方もいます。

払う価値があるかを、回数で判定する

ここが判断の中心です。金額ではなく、使った回数で見ます。

Formula

1回あたりの金額 = ②と④の年額 ÷ 直近12か月に実際に依頼した回数

依頼した回数は、メールの履歴を数えれば出ます。文章の差し替え、写真の追加、お知らせの投稿——全部です。

埋めるものどこから取るかあなたの数字
A:②保守+④更新代行の月額内訳の書面   円
B:その年額A × 12   円
C:直近12か月に依頼した回数メールの履歴を数える   回
D:1回あたりB ÷ C   円

Dが出たら、「頼んだときだけ払う形」の金額と比べます。比べる相手の一例として、当社が公開している金額を出しておきます(2026年9月時点・税抜)。納品後の原稿差し替え1件 8,000円、5件パック 35,000円(1件あたり7,000円)、テキスト・画像の差し替え1か所 8,000円。なお、納品後3ヶ月は、誤字脱字や表示崩れなどの軽い修正は無料です(料金ページのとおり)。

たとえばDが3万円で、都度払いなら1件8,000円で済む作業だった場合、使っていない月のぶんを払っていることになります。逆に、毎月何度も依頼していてDが数千円まで下がっているなら、月額のほうが割安です。

Cが0や1のときは、内訳の②を見る

1年で1度も依頼していないのに月額を払っている場合でも、②の保守が入っているなら、それは「頼んでいないだけで作業はされている」費用です。WordPressの更新やバックアップは、依頼しなくても裏側で発生します。Cが0だから無駄、とは決められません。作業の報告が来ているかを確かめてください。

止めると危ないもの、止めていいもの

費用を下げたいときの順番です。下から止めてください。

止めるなら、代わりを決めてから

止めた瞬間に誰もやらなくなる

  • WordPress本体とプラグインの更新:放置すると改ざんや停止の原因になります
  • バックアップ:壊れたときに戻せません。どこに何世代あるか確認を
  • サーバーの契約:止めればサイトもメールも止まります
  • ドメインの更新:失効すると、同じアドレスに戻れないことがあります

使っていなければ止められる

頼んだときだけ払う形にできる

  • 更新代行(1年で数回しか使っていない場合)
  • アクセス解析のレポート(自分でGA4を見られるなら)
  • 検索順位のレポート(Search Consoleで無料で見られます)
  • 使っていない有料の機能や追加サービス

保守を止めたら、WordPress は自分でどこまで更新するか(公式の原文)

「誰もやらない」状態になったとき、WordPress が自分で更新する範囲は、公式の文書にこう書かれています。

WordPress 公式(原文・抜粋)

本体:「Before WordPress 5.6, every site had automatic updates enabled for minor core releases and translation files only by default. Starting with WordPress 5.6, new installations have automatic updates enabled for both minor and major core releases by default」

(当サイトの訳:WordPress 5.6 より前は、どのサイトも、初期設定で自動更新されるのは本体の小さな更新と翻訳ファイルだけでした。5.6 からは、新しく入れたサイトでは、本体の小さな更新も大きな更新も初期設定で自動更新されます。)

プラグインとテーマ:「プラグインとテーマの自動更新はデフォルトでは無効化されています。」「WordPress 5.5 からサイトの管理者はテーマやプラグインの自動更新を手動でオプトインできます。」

「プラグインやテーマの自動更新を有効化する前に、何か問題が起きた場合に以前のバージョンに戻せることを確認してください。」

※ 出典=WordPress.org Developer Resources「Upgrading WordPress – Extended Instructions」の「Configuring Automatic Background Updates」(英語の原文は当サイトで訳しました)・WordPress.org 日本語「自動バックグラウンド更新の設定」・「プラグインとテーマの自動更新」。いずれも2026年10月10日に確認。英語の文書は、プラグインとテーマも、WordPress のセキュリティチームが判断する特別な場合には自動で更新されることがある、と書いています。

  1. プラグインが自動で更新される設定になっているかを見る

    使う画面:WordPress の管理画面の「プラグイン」画面

    公式の説明では、「プラグイン」画面には、プラグインごとに「自動更新」の列があります。1つずつ、有効か無効かを見ます。

    ▸ 無効のプラグインがある → 保守を外すなら、そのプラグインを誰が更新するかを先に決めます。自動更新を有効にするなら、その前に、以前の状態に戻せる控え(バックアップ)があるかを確かめます▸ 列そのものが無い → 公式は、WordPress のバージョンが 5.5 以上かを確かめるよう書いています。5.5 以上でも無い場合は、ホスティング会社か別のプラグインで止められている、としています▸ 全部有効 → 実際に動いているかは、「ツール」→「サイトヘルス」にエラーが出ていないかで見るよう、公式は案内しています

当社は月額の制作費を取らない形でやっていますが、だからといって「保守は要らない」とは申し上げません。WordPressで作ったサイトなら、更新とバックアップを誰かがやる必要があります。自分でやる、当社に頼む、別の会社に頼む——どれでも構いませんが、「誰もやらない」だけは避けてください。

乗っ取られた・改ざんされたかもしれない、と思ったら

更新を止めていたサイトで起きやすいのが、知らない間にページが書き換えられる「改ざん」や、管理画面に入れなくなる「乗っ取り」です。本当に起きているかを自分で確かめる画面と、消したり直したりする前にやること、相談先の違いは、ホームページが乗っ取られた・改ざんされた。まず確かめることと、誰に頼むかにまとめました。

このページで決めておいてほしいのは1つだけです。保守を外すかどうかを決める前に、「乗っ取られたとき、誰に連絡するか」を決めておいてください。レンタルサーバーの会社の連絡先と、書き換えられたファイルを探して消す作業を誰に頼むか。この2つが決まっていれば、月額の保守を外しても慌てずに済みます。

ここから先は頼んだほうがいい

自分で進められる

手順が決まっていて、失敗しても戻せる

  • 毎月の引き落としを全部書き出す
  • 内訳を書面でもらう(上の文面を送る)
  • 契約書の解約条項を読む
  • 依頼した回数を数え、Dを出す
  • 使っていないサービスを止める

頼んだほうがいい

戻し方が分かる人が触る場所

  • サーバーやドメインの契約を自社名義に移す
  • WordPressの更新を自分でやる体制に切り替える
  • バックアップの取り方を用意する
  • 解約にあたって、データを引き取る
  • 契約がリースで、途中解約の可否が判断できない(法律の専門家へ)

「頼んだほうがいい」の下2つは、契約書のどこを見るかで決まります。契約前に確認する5つ(権利・名義・解約・リース・修正)に、見る場所と、そのまま送れる確認の文面を置きました。

IZANAの場合(金額と、その中身)

比べる材料として、当社の条件を出しておきます。他社がこの金額であるべきだ、という話ではありません。中身を書いた例として使ってください(2026年9月時点・税抜)。

項目中身金額
制作費の月額サイトは買い切りのため、月額の制作費はいただきません0円
サーバー・ドメイン当方で取得・運用を代行。お客様のご負担は実費のお預かりのみ(約13,200円〜/年・税込。お使いになるサーバーによって変わります)実費
ライト保守WordPress本体とプラグインの更新、月1回のバックアップ、監視、障害時の一次対応、メールでの相談¥10,000/月
スタンダード保守上記+文章と写真の修正(月2回まで)+アクセス解析のレポート+電話での相談¥25,000/月
納品後の原稿差し替え頼んだときだけ。5件パックは1件あたり7,000円8,000円/件

※ WordPressで作ったサイトは、更新とバックアップを誰かがやる必要があります。だから保守には入っていただくことをお勧めしています(保つ・育てる)。ご自身でやる、別の会社に頼む、でも構いません。いつでも解約できます。やめてもホームページは消えません。所有権はお客様にあり、サイト一式(HTML・CSS・画像・WordPressのデータ)は代金完済後にお渡しし、解約や他社への移行のときも改めてお渡しします。ランディングページ(静的HTML)はWordPressの保守が不要です。Cloudflareで公開する場合は、設定と公開の手入れのために保守プランへのご加入が条件です。最新の条件は料金ページをご覧ください。

About this article

この記事を書いた人

IZANA WEB制作(三重県桑名市・全国オンライン対応)。小さな会社と個人事業の方に向けて、サイトは買い切りのホームページを作っています。

この記事の書き方について、次のように決めています。

お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。

よくある質問

月額1万円は高いですか、安いですか。

中身によります。同じ1万円でも、WordPressの更新とバックアップと障害時の対応が入っているものと、名目だけで作業が入っていないものがあります。本文の「4つに分ける」で内訳を出し、直近12か月に実際に頼んだ回数で割って1回あたりの金額にすると、自分にとって高いかどうかが判断できます。

保守をやめたら、ホームページはどうなりますか。

契約によって違います。サーバー代が月額に含まれている場合、やめると表示されなくなることがあります。制作費を分割で払っている場合は、やめても残りの支払いが続くことがあります。まず契約書で「解約後にサイトとドメインがどうなるか」を確かめてください。

WordPressの更新を止めても大丈夫ですか。

おすすめしません。WordPressは本体とプラグインの更新で不具合や弱点が直されます。更新しないまま置くと、改ざんや停止の原因になります。保守を外す場合でも、更新とバックアップを誰がやるかだけは決めてください。自分でやる、別の会社に頼む、どちらでも構いません。

保守を外すか迷っています。もし乗っ取られたら、まず何をすればいいですか。

慌てて消したり直したりする前に、見たもの(画面・気づいた日時・最近入れたプラグイン)を書き留めて、レンタルサーバーの会社と、保守を頼んでいる会社に知らせてください。本当に起きているかを確かめる画面と、相談先の違いは「ホームページが乗っ取られた・改ざんされた」のページにまとめました。

静的なHTMLで作ったサイトでも、保守は必要ですか。

WordPressのような更新作業は不要です。当社のランディングページ(静的HTML)もWordPressの保守は要りません。Cloudflareで公開する場合は、設定と公開の手入れのために保守プランへのご加入が条件です。ただしサーバーとドメインの費用は続きます。文章や写真を変えたいときは、そのつど作業を依頼する形になります。

直すところ3つを、
PDFでお返しします。

ホームページのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。乗り換えを勧める前提ではありません。毎月5社まで・費用はかかりません。