ホームページの管理費・保守費は、
払い続けるべきか。
「ホームページの維持費の相場はいくらか」を先に調べても、判断できません。同じ月1万円でも、中に入っているものがまるで違うからです。先にやるのは、自分が払っている月額を4つに分けることです。
- 実費(サーバー・ドメイン)=止められない。サイトを持つ限りかかります
- 保守(WordPressの更新・バックアップ・障害時の対応)=止められるが、止めるなら誰がやるかを決める必要があります
- 制作費の分割=止めても残りの支払いが続くことがあります。ここがいちばん重い
- 更新代行(文章や写真の差し替え)=使っていなければ止められます
- 育てる作業(探されている言葉に答えるページを足す、地図の情報を足す)=やめれば止まりますが、これは「維持」ではなく「増やす」ための費用です
分けたら、直近12か月で何回頼んだかを数えます。1回あたりいくら払っているかが出ます。ただし①〜④はサイトを保つ費用、⑤は人を増やす費用で、判断の基準が別です。
自分の月額を調べる(3つの手順)
意外に多いのが、何にいくら払っているか手元で分からないという状態です。まずそこを埋めます。
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請求書・契約書・引き落としの記録を並べる
使うもの:通帳かクレジットカードの明細、制作会社との契約書ホームページに関わる支払いは、1社にまとまっているとは限りません。制作会社への月額のほかに、サーバー会社、ドメイン、メール、フォームの仕組みなどが別々に引き落とされていることがあります。まず「毎月出ていくもの」を全部書き出します。
▸ 年に1回だけ引き落とされるもの(ドメインの更新など)も忘れずに。12で割って月あたりにそろえます -
「一式」としか書かれていない場合は、内訳を書面でもらう
使うもの:メール請求書に「ホームページ管理費 一式」としか書かれていないことがあります。内訳を聞くのは失礼ではありません。次の文面をそのままお使いいただけます。
いつもお世話になっております。〇〇の〇〇です。
毎月お支払いしている管理費について、内訳を教えていただけますでしょうか。
1. サーバー・ドメインなどの実費
2. 保守作業(更新・バックアップ・障害対応)
3. 制作費の分割がある場合はその残り
4. 更新作業の費用
それぞれいくらか、書面でいただけると助かります。よろしくお願いいたします。▸ 答えが返ってこない場合は、連絡が取れないときの進め方へ -
契約書の「解約」の条項を読む
使うもの:契約書・申込書見るのは3か所です。契約期間と自動更新があるか/解約の申し出をいつまでにするか/解約後にサイトとドメインがどうなるか。
契約の形がリースになっている場合、途中でやめても残りの支払いが続くことがあります。「月額」と呼ばれていても中身が分割払いであることがあるため、ここは紙で確かめてください。
▸ 「解約するとサイトが消える」と書かれている場合 → 月額制と買い切りの違いも併せてご覧ください
4つに分ける
書き出した金額を、この表に振り分けます。分け方が分かれば、止められるものと止められないものがはっきりします。
| 種類 | 中身 | 止められるか | 止めるとどうなるか |
|---|---|---|---|
| ①実費 | サーバー、ドメイン、SSL、メール | 止められない | サイトとメールが止まる。ドメインは失効すると取り戻せないことがある |
| ②保守 | WordPress本体とプラグインの更新、バックアップ、監視、障害時の対応 | 止められる | 誰もやらない状態になる。改ざんや停止の原因になる |
| ③制作費の分割・リース | 制作費を月々に割ったもの | 止められないことが多い | 途中解約できず、残りの支払いが続くことがある |
| ④更新代行 | 文章の差し替え、写真の入れ替え、お知らせの追加 | 止められる | 自分で更新するか、頼むたびに払う形になる |
| ⑤育てる作業 | 探されている言葉に答えるページを足す、Googleマップの情報を足す、書いたものの結果を見て直す | 止められる | サイトは残るが、来る人は増えなくなる |
※ ①は自分で契約すれば金額が見えます。②と④は「月額に含む」と「頼んだときだけ払う」のどちらでも成り立ちます。③と⑤はそれぞれ性質が違うので、分けて書き出してください。
③が混ざっていると、他社と比べられない
制作費の分割が月額に混ざっていると、見かけの月額が他社より高く見えます。逆に「制作費0円・月額のみ」という形は、③が月額の大半を占めていることになります。どちらが損とは言えません。比べるときは、③を抜いた金額でそろえてください。
⑤「育てる」は、保つための費用ではない
ここを分けずに「月額が高い/安い」を考えると、判断を間違えます。ホームページは、公開しただけでは人は来ません。公開は入口ができるというだけで、探されている言葉に答えるページを足し、Googleマップの情報を埋め、結果を見て直していったぶんだけ、見つけてもらえるようになります。これが⑤です。
| ①〜④(保つ) | ⑤(育てる) | |
|---|---|---|
| やめるとどうなるか | サイトが止まる、壊れる、古くなる | サイトは残る。来る人が増えなくなる |
| 何のための費用か | 今あるものを保つ | 相談の数を増やす |
| 判断の基準 | 使った回数で割る(次の見出し) | 相談が何件増えたかで見る |
| 止めていいか | 代わりを決めてから | いつ止めても構わない。ただし増えかけていた分は止まる |
だから、月額の請求書を見て「高い」と思ったときに先に確かめるのは、その中に⑤が入っているかどうかです。①〜④だけなら、それは保つための費用で、増やす働きはしていません。⑤が入っているなら、相談が増えたかどうかで判断するもので、回数では測れません。
当社の場合、①〜④に当たるのが任意の保守(月1万円/2.5万円)、⑤に当たるのが「育てる」(検索で見つけてもらう力を育てる)プラン(月5万円・税抜)です。制作費に含まれるのは「見つけてもらう土台」までで、公開後に育てる作業は別の仕事として分けています。土台だけで足りる方もいますし、育てるところまで頼まれる方もいます。
払う価値があるかを、回数で判定する
ここが判断の中心です。金額ではなく、使った回数で見ます。
1回あたりの金額 = ②と④の年額 ÷ 直近12か月に実際に依頼した回数
依頼した回数は、メールの履歴を数えれば出ます。文章の差し替え、写真の追加、お知らせの投稿——全部です。
| 埋めるもの | どこから取るか | あなたの数字 |
|---|---|---|
| A:②保守+④更新代行の月額 | 内訳の書面 | 円 |
| B:その年額 | A × 12 | 円 |
| C:直近12か月に依頼した回数 | メールの履歴を数える | 回 |
| D:1回あたり | B ÷ C | 円 |
Dが出たら、「頼んだときだけ払う形」の金額と比べます。比べる相手の一例として、当社が公開している金額を出しておきます(2026年9月時点・税抜)。納品後の原稿差し替え1件 8,000円、5件パック 35,000円(1件あたり7,000円)、テキスト・画像の差し替え1か所 8,000円。
たとえばDが3万円で、都度払いなら1件8,000円で済む作業だった場合、使っていない月のぶんを払っていることになります。逆に、毎月何度も依頼していてDが数千円まで下がっているなら、月額のほうが割安です。
Cが0や1のときは、内訳の②を見る
1年で1度も依頼していないのに月額を払っている場合でも、②の保守が入っているなら、それは「頼んでいないだけで作業はされている」費用です。WordPressの更新やバックアップは、依頼しなくても裏側で発生します。Cが0だから無駄、とは決められません。作業の報告が来ているかを確かめてください。
止めると危ないもの、止めていいもの
費用を下げたいときの順番です。下から止めてください。
止めるなら、代わりを決めてから
止めた瞬間に誰もやらなくなる
- WordPress本体とプラグインの更新:放置すると改ざんや停止の原因になります
- バックアップ:壊れたときに戻せません。どこに何世代あるか確認を
- サーバーの契約:止めればサイトもメールも止まります
- ドメインの更新:失効すると、同じアドレスに戻れないことがあります
使っていなければ止められる
頼んだときだけ払う形にできる
- 更新代行(1年で数回しか使っていない場合)
- アクセス解析のレポート(自分でGA4を見られるなら)
- 検索順位のレポート(Search Consoleで無料で見られます)
- 使っていない有料の機能や追加サービス
当社は月額の制作費を取らない形でやっていますが、だからといって「保守は要らない」とは申し上げません。WordPressで作ったサイトなら、更新とバックアップを誰かがやる必要があります。自分でやる、当社に任意で頼む、別の会社に頼む——どれでも構いませんが、「誰もやらない」だけは避けてください。
ここから先は頼んだほうがいい
自分で進められる
手順が決まっていて、失敗しても戻せる
- 毎月の引き落としを全部書き出す
- 内訳を書面でもらう(上の文面を送る)
- 契約書の解約条項を読む
- 依頼した回数を数え、Dを出す
- 使っていないサービスを止める
頼んだほうがいい
戻し方が分かる人が触る場所
- サーバーやドメインの契約を自社名義に移す
- WordPressの更新を自分でやる体制に切り替える
- バックアップの取り方を用意する
- 解約にあたって、データを引き取る
- 契約がリースで、途中解約の可否が判断できない(法律の専門家へ)
右の下2つは、契約書のどこを見るかで決まります。契約前に確認する5つ(権利・名義・解約・リース・修正)に、見る場所と、そのまま送れる確認の文面を置きました。
IZANAの場合(金額と、その中身)
比べる材料として、当社の条件を出しておきます。他社がこの金額であるべきだ、という話ではありません。中身を書いた例として使ってください(2026年9月時点・税抜)。
| 項目 | 中身 | 金額 |
|---|---|---|
| 制作費の月額 | 作りきり型のため、月額の制作費はいただきません | 0円 |
| サーバー・ドメイン | 当方で取得・運用を代行。お客様のご負担は実費のお預かりのみ | 実費 |
| ライト保守 | WordPress本体とプラグインの更新、月1回のバックアップ、監視、障害時の一次対応、メールでの相談 | 1万円/月 |
| スタンダード保守 | 上記+文章と写真の修正(月2回まで)+アクセス解析のレポート+電話での相談 | 2.5万円/月 |
| 納品後の原稿差し替え | 頼んだときだけ。5件パックは1件あたり7,000円 | 8,000円/件 |
※ WordPressで作ったサイトは、更新とバックアップを誰かがやる必要があります。だから保守には入っていただくことをお勧めしています(保つ・育てる)。ご自身でやる、別の会社に頼む、でも構いません。いつでも解約できます。やめてもホームページは消えません。所有権はお客様にあり、解約時はサイト一式(HTML・CSS・画像・WordPressのデータ)をお渡しします。ランディングページ(静的HTML)はWordPressの保守が不要です。Cloudflareで公開する場合は、設定と公開の手入れのために保守プランへのご加入が条件です。最新の条件は料金ページをご覧ください。
よくある質問
月額1万円は高いですか、安いですか。
中身によります。同じ1万円でも、WordPressの更新とバックアップと障害時の対応が入っているものと、名目だけで作業が入っていないものがあります。本文の「4つに分ける」で内訳を出し、直近12か月に実際に頼んだ回数で割って1回あたりの金額にすると、自分にとって高いかどうかが判断できます。
保守をやめたら、ホームページはどうなりますか。
契約によって違います。サーバー代が月額に含まれている場合、やめると表示されなくなることがあります。制作費を分割で払っている場合は、やめても残りの支払いが続くことがあります。まず契約書で「解約後にサイトとドメインがどうなるか」を確かめてください。
WordPressの更新を止めても大丈夫ですか。
おすすめしません。WordPressは本体とプラグインの更新で不具合や弱点が直されます。更新しないまま置くと、改ざんや停止の原因になります。保守を外す場合でも、更新とバックアップを誰がやるかだけは決めてください。自分でやる、別の会社に頼む、どちらでも構いません。
静的なHTMLで作ったサイトでも、保守は必要ですか。
WordPressのような更新作業は不要です。当社のランディングページ(静的HTML)もWordPressの保守は要りません。Cloudflareで公開する場合は、設定と公開の手入れのために保守プランへのご加入が条件です。ただしサーバーとドメインの費用は続きます。文章や写真を変えたいときは、そのつど作業を依頼する形になります。
直すところ3つを、
PDFでお返しします。
ホームページのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。乗り換えを勧める前提ではありません。毎月5社まで・費用はかかりません。