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先に書きます。ホームページのアドレス(ドメイン)は、手放すと、しばらくして別の人が登録できるようになります。.jp を管理している日本レジストリサービス(JPRS)は、手放されたアドレスが関係のない第三者に登録され、詐欺サイトや、素性を偽ったメールに使われる可能性があると注意を出しています。

だから、事業をたたむ(廃業する)ときも譲るときも、アドレスを手放すのはいちばん最後です。その前に、次の3つを済ませます。

  1. そのアドレスに何がぶら下がっているかを書き出す(ホームページ・メール・メールでログインしているサービス・Googleマップ)
  2. 終わることを知らせて、メールで登録しているサービスの連絡先を付け替える
  3. Googleマップの店の欄に「閉業」の印を付ける(譲るときは、渡す相手と手順を決める)

閉じるか、譲るか、休むかを決めるのはご自身です。当サイトでは、どれにすべきかの判断はしません。ここに置くのは、JPRS と Google のヘルプの原文(2026年10月9日に確認)、自分で確かめる順番、当方の調査で実際に起きていたことまでです。

自分のアドレスに、何がぶら下がっているか

閉じ方を決める前に、そのアドレスで何が動いているかを紙1枚に書き出します。ホームページだけだと思っていると、メールやほかのサービスのログインが、あとから止まります。

  1. ホームページとメールを書き出す

    使うもの:名刺・見積書のひな形・自社のホームページ

    名刺に載っているホームページのアドレスと、メールアドレスの @ の後ろを見比べます。同じなら、ホームページとメールが同じアドレスの上に乗っています。

    ▸ @ の後ろがホームページと同じ → アドレスを手放すと、メールも届かなくなります。2つ目と3つ目の確かめに進みます
    ▸ メールは Gmail などの別のアドレス → ホームページのことだけを考えれば足ります。4つ目の確かめに進みます
  2. そのメールアドレスでログインしているサービスを書き出す

    使う画面:そのメールアドレスの受信箱(「登録」「ログイン」「パスワード」で検索)

    SNS・ネット銀行・取引先の受発注のサイト・ドメインやサーバーの管理画面など、そのメールアドレスをログインのIDや連絡先にしているサービスを並べます。JPRS は、手放したアドレスを第三者が登録すると、そのメールアドレスを使ったパスワードの初期化で、SNS のアカウントを乗っ取られることがあると書いています(Step 02)。

    ▸ 1つでもある → 閉じる前に、そのサービスの連絡先を別のメールアドレスに付け替えるか、アカウントを消すかを決めます
    ▸ 見当たらない → 受信箱を「登録完了」「ご登録」でもう一度引きます。届いた確認メールが手がかりです
  3. アドレスの名義と期限を見る

    使う画面:JPRS WHOIS(.jp のとき)・ICANN Lookup(.com などのとき)

    名義が自社か、制作会社か、そして期限がいつかを見ます。見方は制作会社と連絡が取れないときの「まず、3つの名義を確かめる」の節に書いています。

    ▸ 名義が自社 → 手放すか、譲るかを自分で決められます
    ▸ 名義が制作会社 → 閉じるときも譲るときも、制作会社の手続きが要ります。契約書の解約の条項を先に見ます(契約前に確認する5つ)
  4. Googleマップの店の欄と、ほかのサイトに載っているリンクを書き出す

    使う画面:Google 検索で自社名を検索したときの、右側(スマートフォンでは上)の店の欄

    店の欄に載っているウェブサイトのリンク・電話番号・営業時間を控えます。名簿のサイトや、取引先・組合のページに自社のアドレスが載っていないかも、社名で検索して見ます。

    ▸ 店の欄がある → Step 03 で、閉業か臨時休業の印を付けます
    ▸ ほかのサイトにリンクがある → アドレスを手放したあとも、そのリンクは残ります。載せている先に、外してもらうよう頼めるかを書き出しておきます
事業を譲る先で、今のサイトをそのまま使えるかを外から見てほしいとき。アドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線を含む4項目を読んで、まず直すところ3つをお返しします。
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アドレスを手放すと、何が起きるのか(原文)

.jp のアドレスを管理している JPRS は、手放す前に気をつけることをまとめています。大事なところを、そのまま引きます。

JPRS「ドメイン名の廃止に関する注意」(原文)

「ドメイン名を廃止した場合、一定期間経過した後に、第三者がそのドメイン名を登録できるようになります」

「廃止したドメイン名であっても、他のWebサイトからのリンクや、検索エンジンによるドメイン名の評価に関する情報は残り、アクセス数などが見込めることなどから、そのドメイン名が関係のない第三者に登録され悪用される可能性があります。」

「廃止されたドメイン名を第三者が登録し、同じメールアドレスを作って、素性を偽ったメールとして悪用される可能性があります。」

「ドメイン名の廃止前には、該当のWebサイトやメールアドレスを終了することを外部に周知したり、メールアドレスを利用したアカウントの削除や設定の削除、メールアドレスの変更をしておくことをお勧めします。」

※ 出典=JPRS「ドメイン名の廃止に関する注意」(2026年10月9日に確認)。.jp のアドレスについての説明です。.com など、ほかの末尾のアドレスの扱いは、管理している会社の説明を確かめてください。

同じページは、手放したあとに第三者が登録しても、商標の侵害など決められた事由がない限り、その登録や使用を差し止めることはできないとも書いています。手放してから困っても、取り戻せるとは限らない、ということです。

Googleマップの店の欄については、Google のヘルプが閉業の印の付け方を書いています。印を付けても、店の欄が検索に出ることはあり、そのときに閉業していると表示されるという説明です。

Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスに閉業マークを付ける」(原文)

「ビジネスに閉業マークを付けた場合も、ビジネス プロフィールを検索したユーザーには、ビジネス プロフィールが Google 検索と Google マップに引き続き表示される場合がありますが、ビジネスが閉業していることが明示されています。」

※ 出典=Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスに閉業マークを付ける」(2026年10月9日に確認)。画面の名前は変わることがあります。

閉じる・譲る・休むで、何をどの順にするか

3つとも、アドレスの扱いを最後に回すところは同じです。違うのは、Googleマップの印と、アドレスを誰に渡すかです。

決めたことGoogleマップの店の欄アドレス(ドメイン)
閉じる「閉業」の印を付けるStep 01 の書き出しを全部片付けてから、手放すかを決める
譲る渡す相手と、オーナーの付け替えの手順を決める相手に移す(.jp は「移転申請」の手続き。下に原文)
しばらく休む8日以上なら「臨時休業」、7日以下なら「特別営業時間」そのまま持っておく

※ 臨時休業と特別営業時間の分け方は、Google のヘルプ「ビジネスに閉業マークを付ける」の「重要: 8 日間以上休業する場合、オフシーズンに休業する場合、無期限に休業する場合は、[臨時休業] オプションを使用します。7 日間以下休業する場合は、特別営業時間を設定します。」によります。

閉じるときの順番

  1. ホームページのいちばん上に、終わることを書く

    使うもの:トップページ

    いつまで受け付けるか、そのあとの連絡はどこにすればいいか(お預かりしている品物・保証・請求の問い合わせ先など)を書きます。JPRS が「外部に周知」を勧めているのは、この形です。

    ▸ 書けた → メールで取引のある相手にも同じ内容を送ります
    ▸ 自分では直せない → 作った会社に頼みます。自分で直せる作りかどうかはホームページを自分で更新できないに
  2. メールアドレスで登録しているサービスの連絡先を付け替える

    使うもの:Step 01 の2つ目で書き出した一覧

    一覧の上から、ログインのIDや連絡先のメールアドレスを、閉じたあとも受け取れるアドレスに変えるか、アカウントを消します。

    ▸ 全部済んだ → 次へ
    ▸ 付け替えられないサービスがある → そのサービスの問い合わせ窓口に、アドレスを手放す予定を伝えて手順を聞きます
  3. Googleマップの店の欄に、閉業の印を付ける

    使う画面:Google ビジネス プロフィールの「プロフィールを編集」→「営業時間」

    ヘルプの手順では、営業時間の欄の編集から「閉業」を選んで保存します。

    ▸ 編集の画面が出ない → オーナーの確認が済んでいないか、前の業者がオーナーのままです。確かめ方はGoogleマップに店が出ないときに
  4. 最後に、アドレスを手放すかを決める

    使うもの:Step 01 の書き出し・アドレスの期限

    書き出したものが全部片付いてから決めます。期限の前に決められないときは、決めるまで更新を続けておくという選び方もあります。更新しないまま期限が過ぎると、選ぶ前に手放したことになります。

    ▸ 手放す → 管理している会社に、手放す手続きを申し込みます
    ▸ まだ決められない → 期限の日付を控え、更新のお知らせが自分に届く設定になっているかを確かめます

譲るときに、アドレスを相手に移す

JPRS のよくある質問は、事業譲渡でアドレスを別の会社に移す手続きを、こう答えています。

JPRS よくある質問「JPドメイン名の各種申請について」(原文)

「事業譲渡に伴い、登録しているドメイン名を別の会社に移すには、どのようにしたらよいのでしょうか。」

「移転申請の手続きをご利用ください。申請方法などの詳細は、対象ドメイン名の管理を委託している指定事業者にご確認ください。」

※ 出典=JPRS よくある質問(2026年10月9日に確認)。会社が合併するときは「登録情報の変更などの手続きが必要になります」と答えています。.co.jp などのアドレスは、合併や事業譲渡で2つ持つことになったときの扱いを、同じ「ドメイン名の廃止に関する注意」のページで説明しています。

メールアドレスとGoogleマップの店の欄も、相手に引き継ぐなら、いつ切り替えるかを相手と同じ日付で決めておきます。切り替えの日までは、どちらが問い合わせに答えるかも決めておきます。

同業のサイトで、実際に何が起きていたか

当方は、全国の電話帳から選んだ会社のホームページを1社ずつ開いて数える調査をしています。その途中で、閉じたあとのアドレスについて、次のことが起きていました。

起きていたこと数どの調査か
検索結果に出ていたアドレスを開くと、まったく別の建設会社のサイトが出た(その会社自身のサイトは、別のアドレスで見つかった)1社水道工事店のホームページ実態調査
名簿に載ったままだが、調べた時点で会社の清算が終わっていた2社水道工事店のホームページ実態調査
検索すると出てくるのに開けなかった工務店7社のうち、アドレスが失効していた3社検索の順位が上がらないの表

※ 出どころ=当方が数えた実測(2026年9月)。どの会社かは書きません。1つ目は、アドレスが手放されて別の会社が使っているように見えた、ということまでで、いつ・なぜ手放されたかは分かりません。

どれも、検索の結果や名簿には、閉じたあとも古いアドレスが残っていたということです。社名で調べた人が、古いアドレスから別の会社のサイトにたどり着くことがあります。

どこから先は頼んだほうがいいか

自分で進められる

  • アドレスにぶら下がっているものを書き出す
  • メールで登録しているサービスの連絡先を付け替える
  • Googleマップの店の欄に閉業・臨時休業の印を付ける
  • 名簿や取引先のページに、リンクを外してもらうよう頼む

頼んだほうがいい

  • ホームページに終わりのお知らせを載せる(自分で直せない作りのとき)→ 作った会社
  • アドレスを相手に移す・メールを移す → アドレスを管理している会社・作った会社
  • 手放したアドレスを、ほかの人に使われてしまった → 弁護士・弁理士
  • 事業の譲り方そのもの(契約・お客さまへの引き継ぎ) → お取引のある専門家・商工会議所の相談窓口

「頼んだほうがいい」の2つ目は、手順を間違えるとメールが数日止まることがあります。移す日を決める前に、管理している会社に手順を聞いてください。

IZANAなら何をして、いくらか

先に書きます。当方は、閉じるか・譲るかの判断と、事業の譲り方の判断はいたしません。

当方で作ったサイトの場合、利用規約の第9条で、契約が終わるときや他社へ移るときは制作データをお渡しし、必要に応じてドメインの移管の手続きに協力する、と決めています。譲る先が別の制作会社に頼む場合は、第9条の「他社への移行時」に当たります。

頼めることやること費用(税抜)
無料診断サイトのアドレスから4項目(問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方)を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします0円
原稿差し替え(納品後)当方で作ったサイトに、終わりのお知らせなどの文を載せる8,000円/1箇所
1枚のページ1ページで伝え切る形30万円〜
最大5ページ構成会社概要・問い合わせを分けて置ける形50万円〜
最大10ページ構成仕事の種類ごとのページまで分けて載せる形80万円〜

※ 金額は料金ページが正本です。納品後3ヶ月の無料の修正の範囲と、差し替えの料金の決まりも料金ページにあります。

About this article

この記事を書いた人

IZANA WEB制作(三重県桑名市・全国オンライン対応)。小さな会社と個人事業の方に向けて、サイトは買い切りのホームページを作っています。

この記事の書き方について、次のように決めています。

お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。

よくある質問

手放したアドレスを、ほかの人に使われないようにできますか?

JPRS の「ドメイン名の廃止に関する注意」は、手放したアドレスを第三者が新たに登録しても、商標の侵害など決められた事由がない限り、その登録や使用を差し止めることはできないと書いています。使われたくないなら、手放さずに更新を続けるという選び方になります。当てはまる事由があるかは、弁護士や弁理士にご相談ください。

Googleマップで閉業の印を付けたら、検索から消えますか?

Google のヘルプは、閉業の印を付けても店の欄が Google 検索と Google マップに引き続き表示される場合があり、そのときは閉業していることが明示される、と書いています。消えるのではなく、閉業と表示される形です。

間違えて手放してしまったら、戻せますか?

.jp のアドレスについて、JPRS は、廃止から20日以内であれば登録回復の申請ができ、通常は手数料が要り、扱いや受付期間は管理している会社によって違う場合があると書いています。.jp 以外のアドレスは、管理している会社に今日のうちに問い合わせてください。期限切れで止まったときの動き方は制作会社と連絡が取れないときにまとめています。

事業を譲る相手に、今のアドレスをそのまま渡せますか?

.jp のアドレスについて、JPRS のよくある質問は、事業譲渡でアドレスを別の会社に移すには「移転申請の手続き」を使い、申請方法は管理している指定事業者に確かめるよう答えています。渡せるかどうかの判断はしません。管理している会社に、相手の会社名を添えて手順を聞いてください。

しばらく休むだけなら、何をすればいいですか?

アドレスはそのまま持っておきます。Googleマップの店の欄は、Google のヘルプによると、8日以上休むときは「臨時休業」、7日以下なら「特別営業時間」を使います。ホームページにも、いつからいつまで休むかを書いておくと、問い合わせた人が迷いません。

ホームページに載せる「廃業のお知らせ」は、どう書けばいいですか?

書くことは Step 03 の1つ目と同じで、①いつまで営業するか(最終の営業日)②その日のあとの問い合わせ先(電話・メール・引き継ぐ会社があればその名前)③保証・修理・お預かりしている品物・請求の引き継ぎ先 ④これまでのお礼、の4つです。長く書く必要はありません。例=「〇〇店は、2026年〇月〇日をもって営業を終了いたしました。長い間ありがとうございました。保証・修理・お預かり品のお問い合わせは、〇月〇日まで 000-0000-0000(平日9時〜17時)で承ります。」。トップページのいちばん上に置き、アドレスを手放す直前まで消さずに残します。自分で直せない作りのときは、作った会社に頼みます。

サーバーを解約すると、アドレス(ドメイン)も一緒になくなりますか?

当サイトでは判断しません。サーバーとアドレス(ドメイン)は、同じ会社でまとめて契約していることも、別々の会社で契約していることもあり、どの手続きが要るかは契約で変わります。Step 01 の3つ目でアドレスの名義と期限を見て、契約の画面か契約書で、サーバーとアドレスをそれぞれどこと契約しているかを確かめてから、サーバーの解約とアドレスの扱い(手放す・譲る・休む)を分けて決めます。アドレスを手放したあとに起きうることは、Step 02 の JPRS の原文のとおりです。

譲る先で今のサイトを使えるか、
外から見てほしいとき。

ホームページのアドレスを1つ送っていただければ、問い合わせへの動線を含む4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで・費用はかかりません。売り込みの電話はいたしません。閉じるか・譲るかの判断はいたしません。