契約の前に確認する5つ。
権利・名義・解約・リース・修正。
このページは「契約書のどこを見るか」だけを書きます。どういう会社が危ない、という話は書きません。会社の名前でも、営業の様子でもなく、紙に何と書いてあるかで判断できるようにするためです。
- 作ったサイトは、いつ誰のものになるか(所有権・著作権・利用権の条文)
- ドメインとサーバーの名義と、移りたいときに協力してもらえるか
- 解約したとき、データを渡してもらえるか(書面にあるか)
- リースや長期の分割になっていないか——総額を自分で計算する
- 修正は何回まで無料で、「1回」が何を指すか
🔴 当社の契約条件も、同じ5項目で並べて出しました(下の表)。比べる相手が無いと、書いてあることが普通なのかどうか分からないためです。
契約書の、この5か所を探す
見積書ではなく契約書(または利用規約)を開いてください。探すのは条文の見出しです。5つとも数分で見つかります。
-
「所有権」「著作権」「利用権」という見出しを探す
使うもの:契約書・利用規約(PDFでも紙でも)読むのは「いつ」自分のものになるかの1点です。「代金完済後」なのか、「契約期間中は当社に帰属」なのか。あわせて制作側に残るもの(汎用のコードやツール)が書かれているかも見ます。
▸ 「代金完済後にお客様に帰属」と書いてある → 一般的な形です
🔴 「契約期間中は当社に帰属」「利用を許諾する」だけ → やめた時点で使えなくなる形の可能性があります。Step 04の聞き方へ
▸ 見出しそのものが無い → 書かれていないこと自体が確認事項です -
「サーバー」「ドメイン」の条文を探す
使うもの:同じ契約書名義が誰かと、移るときに協力してもらえるかが書かれているかを見ます。制作会社が管理する形も一般的なので、名義そのものより「移れるか」が大事です。
▸ 「移行時は移管手続きに協力する」と書いてある → 動けます
▸ 協力の取り決めが無い → アドレスごと動けないことがあります。書面で確認を -
「契約終了」「解約」の条文を探す
使うもの:同じ契約書①データを渡してもらえるか ②いつまでに申し出るか ③自動で更新されるかの3つを見ます。
🔴 データを渡す取り決めが書かれていない → 渡してもらえないことがあります
🔴 解約の申し出に期限があり、自動更新になっている → 「来月やめる」が通りません。期限を手帳に書いてください -
支払いの形を見る(リース・分割・月額)
使うもの:契約書と、別紙の支払い予定表契約書の名前ではなく、中身で見ます。月額×回数を自分で計算して、総額を出してください。Step 03に詳しく書きました。
▸ 買い切り(一括か2回払い)→ 総額がそのまま見えています
🔴 月額が何年も続く形 → 総額を計算してから、買い切りの見積もりと並べてください -
「修正」の条文を探す
使うもの:同じ契約書何回まで無料かと、その「1回」が何を指すか。1か所の直しで1回なのか、1ページぶんまとめて1回なのか。公開前だけか、公開後も含むかも見ます。
▸ 回数と数え方の両方が書いてある → 比べられます
▸ 回数だけで、数え方が無い → ここが後で揉めます。書面で確認を
当社の条件と並べて見る
比べる相手が1つも無いと、書いてあることが普通なのかどうか判断できません。当社の条件を、同じ5項目で出しておきます。これが正解という意味ではなく、物差しとして使ってください。
| 項目 | IZANAの契約(利用規約より) | あなたの契約書には? |
|---|---|---|
| 権利 | 「個別に制作したホームページのデータと利用権は、代金完済後にお客様に帰属します」/「当方が業務のために使用した汎用的なコード・ツール・技術については、当方に帰属します」 | いつ自分のものになるか。制作側に残るものは何か |
| 名義と移行 | 「サーバーは当方が用意・運用」「ドメインの取得・年次更新は当方が代行」/「契約終了や他社への移行時は制作データをお渡しし、必要に応じてドメイン移管手続きに協力します」 | 移るときに協力の取り決めがあるか |
| 解約時 | 「代金完済後、制作データ(HTML・CSS・画像、WordPress利用時は引き継ぎ用データ)をお渡し」 | データを渡す取り決めが書面にあるか |
| 支払いの形 | 買い切り(着手金50%・残金50%の2回)。制作費の月額はありません。保守は別の月額プランです。お勧めしていますが、入らなくてもサイトは消えません | 月額×回数の総額はいくらか |
| 修正 | 「公開前のデザイン修正は5回まで無料」/「納品後の軽微な修正は3ヶ月間無料」/それ以降は都度(1箇所8,000円(税抜)) | 回数と、「1回」の数え方が書いてあるか |
※ 左の列は、当社の利用規約に書いてある文言です(2026年9月時点)。ほかの会社が違う形であることは、それ自体が問題ではありません。大事なのは、あなたの契約書に書いてあるかどうかです。
1つだけ、当社の条件で先にお伝えしておきます。納品するホームページのいちばん下(フッター)に「制作:IZANA」の1行と、当社サイトへのリンクを入れます。これも規約に書いてあります。こういう取り決めが契約書に書かれているかどうかも、確認する項目の1つです。
リース・長期の分割は、総額を自分で計算する
ここは、契約書の名前で判断しないでください。「リース」と書いてあっても、そうでなくても、見るのは3点だけです。
1. 総額を、自分の電卓で出す
月額 × 支払い回数。これだけです。月3万円・60回なら180万円。この数字を出してから、買い切りの見積もりと並べてください。月額で見ていると、総額が視界に入りません。
2. 途中でやめられるか、やめたらいくらかかるか
リースは、もともと物(動産)を借りる仕組みを前提にしています。そのため、途中解約ができない、または残りの回数ぶんをまとめて払う取り決めになっていることがあります。契約書の「中途解約」「期限の利益の喪失」といった条文を探してください。
3. 払い終わったあと、サイトは自分のものになるか
総額を払い終えたときに、サイトのデータと利用権が自分に来るのか。来ないなら、払い続けている間だけ使える形です。Step 01の1と同じ条文を見ます。
🔴 契約の相手が、制作会社とは別の会社になっていることがあります。契約書の署名欄と、引き落としの口座名を見てください。サイトの中身について相談する相手と、お金の契約の相手が違うと、途中でやめたいときに話が通りません。ここは署名の前に確かめてください。
書かれていないときの、聞き方
5つのどれかが書かれていないとき、そのまま署名しないでください。聞くのは失礼ではありません。そのまま使える文面を置いておきます。
ご担当者様
お見積もりをありがとうございます。契約の前に、4点だけ書面で確認させてください。
1. 制作いただくホームページのデータと利用権は、いつ当社に帰属しますか。
2. 将来ほかの会社へ移る場合、制作データのお渡しと、ドメインの移管に協力いただけますか。
3. 解約の申し出はいつまでに必要ですか。自動更新の取り決めはありますか。
4. 修正は何回まで無料で、「1回」は何を指しますか(1か所ごとか、1ページごとか)。
お手数ですが、メールでご回答いただけますと助かります。
◯◯(社名)/◯◯
電話ではなくメールで送るのは、返事が文字で残るからです。答えが返ってこない、または「口頭で大丈夫です」と言われた場合、その対応そのものが判断の材料になります。
ここから先は頼んだほうがいい
自分でできる
読む・数える・聞く
- 契約書で5つの条文を探す
- 月額×回数で総額を計算する
- 署名欄と引き落とし先の会社名を見る
- Step 04の文面で書面の回答を求める
- 解約の申し出の期限を手帳に書く
専門の相手に相談する
ここはWeb制作会社の仕事ではありません
- すでに署名した契約を解除できるか
- 残りの支払いの扱い
- 取り決めが法律上どう評価されるか
🔴 右側は、当社を含めて、ホームページ制作の会社が答えられることではありません。すでに契約していて困っている場合は、お取引のある弁護士・司法書士、商工会議所や商工会の経営相談、消費生活センターにご相談ください。契約書を持って行くと話が早くなります。
IZANAの契約は、こうなっています
Step 02の表に出したとおりです。全文は利用規約に置いてあります。契約の前に読んでいただけます。契約書で分けて確かめてほしいのが、作ったあとの話です。当社の制作費に含まれるのは作るところまでで、公開したあとに検索やGoogleマップで見つけてもらえるように育てる作業は、別の仕事・別の費用です(公開したあと、育てる)。作っただけでは人は来ないので、他社の契約書でも、どこまでが制作費かを確かめてください。
| 頼めること | やること | 費用(税抜) |
|---|---|---|
| 無料診断 | サイトのアドレスから4項目(問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方)を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします | 0円 |
| 1枚のページ(LP) | 買い切り。着手金50%・残金50%の2回払い | 30万円〜 |
| 最大5ページ構成 | 同上 | 50万円〜 |
| 最大10ページ構成 | 同上 | 80万円〜 |
🔴 無料でお返しするのは「どこが弱いか」までです。具体的な直し方は、お見積もりか、まるごと診断(有料・5万円/税抜。サイトの全ページと同業のホームページまで見ます)でお渡しします。制作をご依頼いただいた場合は、診断料は全額そのまま制作費に充てます。
※ サイトは買い切りです(作りきり型)。デザインの修正は公開前5回まで、納品後の軽微な修正は3か月間。代金完済後にデータと利用権はお客様に帰属し、解約時は制作データをお渡しします。最新の条件は料金ページと利用規約をご覧ください。
よくある質問
作ってもらったホームページは、誰のものになりますか?
契約書によります。「所有権」「著作権」「利用権」の条文を読んで、いつ自分のものになるかを確かめてください。書かれていない場合は、書面で聞いてください。当社の場合は利用規約の第6条に「個別に制作したホームページのデータと利用権は、代金完済後にお客様に帰属します」と書いています。あわせて「当方が業務のために使用した汎用的なコード・ツール・技術については、当方に帰属します」とも書いています。この2つが両方書かれているかを見てください。
リース契約でホームページを勧められました。
契約書の名前ではなく、中身の3点を確かめてください。①途中で解約できるか、できる場合いくらかかるか ②払い終わったあと、サイトは自分のものになるか ③支払いの総額はいくらか(月額×回数を自分で計算する)。リースは動産の賃貸借を前提にした仕組みで、途中解約ができない、または残りの全額を払う取り決めになっていることがあります。総額を計算してから、買い切りの見積もりと並べてください。
解約したらサイトは消えますか?
契約書の「契約終了時」「解約」の条文に何が書いてあるかによります。データを渡す取り決めが書かれていなければ、渡してもらえないことがあります。当社の場合は第9条に「契約終了や他社への移行時は制作データをお渡しし、必要に応じてドメイン移管手続きに協力します」と書いています。ここは口約束でなく、書面にあるかどうかを見てください。
ドメインとサーバーの名義は、自分にしたほうがいいですか?
自分の名義であれば、移りたいときに自分で動けます。制作会社が管理する形も一般的で、それ自体が悪いわけではありません。大事なのは「移るときに協力してもらえるか」が書面にあるかどうかです。書かれていない場合は、契約の前に書面で確認してください。アドレス(ドメイン)が変わると、それまで検索で積み上げたものが一度切れます。
直すところ3つを、
PDFでお返しします。
ホームページのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで・費用はかかりません。当社に切り替えることを前提にしたご提案はいたしません。
⚠️ すでに署名した契約を解除できるかどうかは、当社ではお答えできません。弁護士・司法書士、商工会議所や商工会の経営相談、消費生活センターにご相談ください。