「うちは特殊な業種だから、普通の制作会社では無理だと思う」。建設・製造・農業・水産・伝統工芸・専門の修理など、説明に時間がかかる仕事をされている方から出てくる言葉です。
ここで問題になっているのは業種の珍しさではなく、「お客さんが知らない言葉で仕事が成り立っていること」です。これは書き方で越えられます。このページでは、伝わりにくい仕事をお客さんの言葉に置き換える手順を、5つに分けて書きます。
「特殊だから伝わらない」の正体
伝わらない原因は、たいてい次の3つのどれかです。業種そのものが原因であることは、ほとんどありません。
| 原因 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| ①同業向けの言葉で書いている | 取引先には通じるが、直接の客には通じない | 客が使う言葉に置き換える(下の手順1) |
| ②仕事の名前が大きすぎる | 「◯◯全般」「総合◯◯」で、何を頼めるか分からない | 頼める単位まで分解する(手順2) |
| ③頼む前の不安に答えていない | できること・できないこと・費用の決まり方が無い | 判断に要る4つを書く(手順3・4) |
自分で確かめる:自社のトップの最初の画面を、3つの問いで読む
使うもの:スマートフォンで開いた自社のホームページのトップ。指で動かさずに見える最初の画面だけを読みます(ホームページが無い方は、名刺やチラシの表で同じことができます)。
次の3つを、はい・いいえで答えます。①仕事の説明に、工法名・製品名・資格名など自分の側の言葉しか出てこないか ②仕事の名前が「◯◯全般」「総合◯◯」の1つだけか ③「できないこと」か「費用が何で決まるか」が、最初の画面から1回押す先までに見当たらないか。
判定:▸ 「はい」の番号が、上の表の原因の番号です。そこから下の手順へ進んでください(①なら手順1、②なら手順2、③なら手順3・4)。▸ 「はい」が2つ以上 → ①から順に直します。言葉が通じないままでは、②③を書いても読まれにくいためです。▸ 3つとも「いいえ」 → 書き方より先に、見つけてもらえているかを見てください(検索しても自社のホームページが出てこない)。
手順1:お客さんが困っている状態の言葉で書く
自分の側の言葉(工法名・製品名・資格名)ではなく、相手が困っている状態から書き始めます。
| 自分の言葉 | お客さんが使う言葉 |
|---|---|
| シーリング打ち替え | 窓まわりの隙間から水が入ってくる |
| 盤配線・制御盤改修 | 機械が止まるたびに業者を呼んでいる |
| 治具設計 | 同じ形の部品を毎回手作業で位置決めしている |
この置き換えは自分ではやりにくいのが普通です。毎日使っている言葉ほど、通じないことに気づけません。お客さんが最初に電話で言った言葉をそのまま思い出して、書き留めておいてください。それがいちばん正確な材料になります。
手順2:仕事の名前を、頼める単位まで分解する
「◯◯全般に対応します」は、頼む側からは何を頼めるか分からない状態です。仕事の名前が見出しに無いと、検索しても自社のページは出てきにくくなります(検索しても自社サイトが出てこない)。分解します。
- やっている作業を、思いつくだけ書き出す(20個でも構いません)
- それぞれに「どんなときに頼むか」を1行足す
- 受けていない仕事も書く——これが効きます。断る手間が減り、読んだ人の信用も増えます
扱う仕事が複数あるなら、ページを分けたほうが見つけてもらいやすくなります。探す人は「◯◯全般」ではなく、個別の仕事の名前で検索するためです。
当社がリフォーム会社を数えた調査では、ホームページがあった60社のうち、工事の種類ごとのページ(3種類以上)を持っていたのは10社でした。扱う工事が多い業種でも、仕事ごとにページを分けている会社は多くありません。
※ 出典=リフォーム会社のホームページ実態調査(全国10県の電話帳から選んだ会社・2026年9月18日〜19日)。お知らせの記事名や施工事例1件ずつの題名に当たったものは、1社ずつ読み直して外した数です。
手順3:できること・できないことを、並べて書く
専門的な仕事ほど、対応の条件が細かくなります。ここを書くと、合う相談だけが来るようになります。
- 対応できる範囲(規模・地域・素材・機種・年式など)
- 対応できない条件(これを書いても客は減りません。合わない相談が減るだけです)
- 必要な期間、繁忙期
- 費用が何で決まるか(金額そのものでなく、決まり方)
手順4:判断に要る4つを、どのページにも置く
業種が何であっても、読んだ人が相談するかどうかを決めるのに要るのは、この4つです。
- 何をしている会社か(手順2で分解した仕事の名前)
- 誰がやっているか(会社名・所在地・許可や資格・続けてきた年数)
- いくらか、または何で決まるか
- どう連絡すればいいか
4つをどのページに置き、どの順で並べるかは、ホームページの構成に表でまとめました。
手順5:写真に、説明を1行足す
専門的な仕事の写真は、見ても何をしたのか分からないことがよくあります。1枚につき1行、次の形で足してください。
「何が困っていたか」→「何をしたか」→「どうなったか」
たとえば「配電盤の写真」ではなく「月に2回止まっていた設備の制御盤を、部品ごと更新。止まらなくなった」。同じ写真でも、判断の材料になります。
業種が珍しいほど、競う相手は少ない
説明に手間がかかる仕事は、同じことを書いているページが少ないということでもあります。検索する人の数は多くありませんが、探している人は本気で探しています。件数の多い言葉で埋もれるより、少なくても、探している人に届くほうが、相談の質は上がります。
業種ごとの考え方は業種別のページにまとめています。当てはまる業種が無くても、上の5つの手順は同じように使えます。
ただし、5つの手順どおりに書いても、置いただけでは見つけてもらえません。書いたページをGoogleに読んでもらい、探されている言葉に答えるページを足していく作業は、作る作業とは別の仕事で、費用も別です。何をするのかは公開したあと、育てるに書きました。
自分で書けることと、頼んだほうがいいこと
5つの手順のうち、いちばん上手に書けるのは、その仕事をしている本人です。
- 自分で書ける:手順1〜3——お客さんが困っている状態の言葉、頼める単位の仕事の名前、できること・できないこと。現場の言葉は、外の人には書けません
- 頼んだほうがいい:手順4の置き方(どのページに何を置くか)/写真の選び方と並べ方/その言葉で実際に探されているかを調べること
自分で書いた下書きを持って相談すると、話が早く、費用も抑えやすくなります。整っていなくて構いません。箇条書きのメモで足ります。
IZANAに頼む場合
当社がやるのは、上の手順1〜5を打ち合わせで一緒に進めて、文章に落とすところです。専門の内容をこちらが最初から知っている必要はありません。知らない側だからこそ、お客さんに通じない言葉が分かります。伺った話をもとに文章を用意し、分からないところはその都度お聞きします。
費用は、1枚のページ(LP)30万円〜/最大5ページ構成 50万円〜/最大10ページ構成 80万円〜(いずれも税抜)。扱う仕事が複数ある場合は、ページを分けられる5ページ以上の構成が向いています。詳しくは料金ページをご覧ください。
まず今の伝わり方を見てほしい、という段階で構いません。無料診断にサイトのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで、費用はかかりません。電話 080-6058-4020、LINEでも受け付けています。お電話はつながりにくいことがあります。確実なのはLINE・メールです(やり取りが文字で残るので、行き違いもありません)。
よくある質問
特殊な業種でも、ホームページで仕事は伝わりますか?
伝わらない原因が業種そのものであることは、ほとんどありません。たいていは、同業向けの言葉で書いている、仕事の名前が「◯◯全般」のように大きすぎる、頼む前の不安(できること・できないこと・費用の決まり方)に答えていない、の3つのどれかで、書き方で越えられます。
専門用語を、どうやってお客さんの言葉に置き換えればいいですか?
工法名・製品名・資格名ではなく、相手が困っている状態から書き始めます。たとえば「シーリング打ち替え」なら「窓まわりの隙間から水が入ってくる」です。お客さんが最初に電話で言った言葉をそのまま思い出して書き留めておくのが、いちばん正確な材料になります。
「◯◯全般に対応」と書くのは、だめですか?
頼む側からは、何を頼めるか分からない状態です。やっている作業を書き出し、それぞれに「どんなときに頼むか」を1行足し、受けていない仕事も書きます。探す人は個別の仕事の名前で検索するため、扱う仕事が複数あるなら、ページを分けたほうが見つけてもらいやすくなります。
IZANA WEB制作より
納品するのは、ホームページだけではありません
検索で見つかる入口と、問い合わせまで迷わせない導線を制作の最初から組み込みます。検索からの流入は公開後に育てていくもので、順位や集客数の保証はできません。その前提をご説明したうえで、サイトは買い切りで制作します(公開してからの保守はお勧めしています)。仕上がりは契約前に業種別サンプルでご確認いただけます。