下請けから抜け出したい。
元請けや直接の客の仕事を、Webで取るには。
下請けのままだと、Web上に自社の名前が存在しません。腕の問題でも、努力の問題でもありません。仕事の出方の問題です。
下請けの仕事は元請けの名前で世に出ます。看板も、施工実績も、お客様の声も、全部そちらに積み上がります。だから何年やっても、自社の名前では何も出てこない状態が続きます。
- まず、自社の名前で見つかる状態を作る(今は、たぶん何も出ていません)
- できることを、自社の言葉で書く(元請けから言われていた言い方ではなく)
- 載せられる実績を、これから作る
🔴 3番目がいちばん見落とされます。手元にある現場写真は、たいていそのままでは載せられません。写っているのは施主の建物で、工事を受けたのは元請けだからです。ここを知らずに載せて、あとで揉める人がいます。
いま自分がWeb上でどう見えているかを確かめる
⚠️ ここに書くのは、下請けの人に固有の部分だけです。ホームページまわりを何からやるかという順番の全体は何から始めればいいか分からないにまとめてあります。順番が2つあるわけではありません。
「何も無い」と思っていても、他人の文脈でだけ名前が出ていることがあります。3つとも数分で終わります。
-
自社名(屋号)で検索して、何が出るかを見る
使う画面:ふつうのGoogle検索屋号をそのまま入れて検索します。出てきたものが「誰の文脈か」を見てください。
▸ 何も出ない → Web上に存在しない状態です。ここから始めます
▸ 求人サイト・元請けの施工事例・名簿だけが出る → 自社の名前が、他人の文脈にしかありません。相手が見るのは、あなたが書いていない情報です
▸ 自社のページが出る → 手順2へ -
「地域名+仕事の名前」で検索して、自社が出るかを見る
使う画面:自分のスマートフォンのGoogleマップとGoogle検索屋号ではなく、頼む側が使う言葉で検索します(例:「桑名市 電気工事」)。屋号で出るのは当たり前なので、判定になりません。
▸ 出ない → 直接の客からは、そもそも見つけられません
▸ 地図には出る → 1段目は動いています。Googleマップに出ないときに、地図側の切り分けを書きました -
建設業の許可があるなら、国の検索システムに正しく出ているかを見る
使う画面:国土交通省「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」許可を受けていれば、誰でも調べられます。元請けや施主が確かめるときに見るのもここです。自社が出るか、内容が合っているかを一度見ておいてください。
🔴 国土交通省自身が「建設業許可業者の企業情報(代表者名や所在地、電話番号等)が誤って反映されている場合がございます」と書いています。合っている前提にしないでください
▸ 出てこない → 同じページに「新規許可取得や許可内容の変更は、概ね1ヶ月程度で検索システムに掲載されます」とあります。取ったばかりなら時間の問題です
結果から、いま足りないものを切り分ける
| 屋号で検索した結果 | 仕事の言葉で | 足りないもの | 次にやること |
|---|---|---|---|
| 何も出ない | 出ない | 名前そのもの | Step 03の1〜3。費用はかかりません |
| 求人サイト・名簿だけ | 出ない | 自分が書いた情報 | 相手が見ているのは他人が書いた情報です。自社の言葉の置き場を作る |
| 元請けの施工事例に載っている | 出ない | 自社名義の実績 | Step 04。載せられるものを、これから作ります |
| 自社のページが出る | 出ない | 探される言葉での名乗り | 扱う仕事を1つずつ書き出す(「一式」でまとめない) |
| 自社のページが出る | 出る | 頼んで大丈夫だと分かる材料 | 見つかってはいます。Step 04で実績の見せ方へ |
※ 上の2行が、下請けでいちばん多い形です。腕が足りないのではなく、腕を確かめる場所が無い状態です。
費用をかけずに、今日できること
1. 屋号の表記を、1つに決める
名刺・車・請求書・作業着・SNS——見比べてください。下請けが長いと、ここがバラバラになっていることがよくあります。株式会社の位置、カタカナか漢字か、スペースの有無。表記が揺れると、検索でも別の会社として扱われます。1つに決めて、全部そろえるところからです。費用はかかりません。
2. 連絡先を、自分の名義で持つ
携帯電話で構いません。大事なのは元請け経由でしか連絡が取れない状態をやめることです。メールアドレスも、屋号で1つ用意しておくと、相手からの見え方が変わります。
3. Googleビジネスプロフィールに自社を出す
費用0円、数時間で終わります。事務所や作業場がなくても、出張の仕事として登録できる形があります。ここが、直接の客から見つけてもらう最初の入口になります。
4. できる仕事を「頼む人の言葉」で書き出す
元請けから言われていた言い方(「◯◯工事一式」「◯次」)ではなく、頼む人が口にする言葉で書きます。「コンセントを増やす」「分電盤を替える」「雨漏りを止める」。専門の言葉でまとめるほど、探している人の言葉から遠くなります。
この4つは、誰かに頼むより自分でやったほうが早く終わります。1〜4が済むまでは、ホームページを作る必要はありません。順番はWeb集客は何から始めるかにまとめました。
いちばん高い壁:現場写真は自分のものではない
ここが、下請けから抜けるときに固有の壁です。手元に何百枚と現場写真があっても、たいていそのままでは載せられません。
- 写っているのは施主の建物や設備です
- その工事を受けたのは元請けで、あなたはその中の作業を請けています
- 契約書に守秘の取り決めが入っていることがあります
「自分が手を動かしたのだから自分の実績だ」という気持ちは分かりますが、載せる権利があるかどうかは別の話です。ここは、聞かずに進めると、いちばん失いたくないもの(元請けとの関係)を賭けることになります。先に確かめてください。聞いて断られても、失うものはありません。
そのまま送れる、確認の文例
◯◯(元請けの会社名)ご担当者様
いつもお世話になっております。◯◯(屋号)の◯◯です。
このたび、自社のホームページを用意することになりました。つきましては、これまで担当させていただいた工事のうち、写真を実績として掲載してよいものがあるかをご相談させてください。
掲載する場合は、御社名・施主様のお名前・場所が分からない形(部分の写真のみ、住所や外観は載せない)でと考えております。御社の実績である旨を添える形でも構いません。
難しい場合は掲載いたしませんので、可否だけお知らせいただけますと幸いです。
◯◯(屋号)/◯◯
断られる前提で送ってください。断られたことが分かるだけでも、次の手が決まります。電話ではなくメールで送るのは、返事が文字で残るからです。
断られたとき、写真なしで書ける実績
写真が使えなくても、書けることは残ります。次の4つは、どれも相手の情報を出さずに書けます。
- 扱った工事の種類(「戸建ての分電盤の交換」「アパートの給湯器の入れ替え」など、種類として書く)
- 年数と件数の目安(数えられる範囲で。盛らないこと。相手はその数字を後で使います)
- 対応できる範囲(地域・時間帯・急ぎに対応できるか)
- 持っている資格や許可(Step 01の3で確かめたもの)
これから受ける仕事で、段取りを作る
いちばん確実なのは、これからの仕事で、最初に許可をもらっておくことです。着工前に一言、こう添えます——「完成後の写真を、御社名と施主様が分からない形で自社の実績に使わせていただいてもよいですか」。終わってから頼むより、始める前のほうが通ります。
ここから先は頼んだほうがいい
自分で進められる
費用がかからず、手順が決まっている
- 屋号の表記を1つにそろえる
- 自分の名義の連絡先を用意する
- Googleビジネスプロフィールに出す
- できる仕事を頼む人の言葉で書き出す
- 元請けに掲載の可否を確かめる
頼んだほうがいい
作るもの・判断が要るもの
- 「頼んで大丈夫か」に答えるページを作る
- 写真が使えない前提での実績の見せ方
- 仕事の種類ごとにページを分ける
- 問い合わせまでの道筋を作る
左の5つが済んでいないうちに右に進むと、作ったページに載せるものがありません。順番を飛ばさないでください。
IZANAなら何をして、いくらか
先に書きます。当社は、仕事が増えることをお約束していません。できるのは、探された・紹介されたときに「この人に頼んで大丈夫か」を確かめてもらえる場所を用意するところまでです。下請けの場合、その場所が今は無い状態なので、作る値打ちはありますが、作った翌日から電話が鳴るものではありません。作った場所を探す人に見つけてもらうには、公開してから検索とGoogleマップに情報を足していく作業が要ります。これは制作とは別の仕事で、費用も別です(公開したあと、育てる/Googleマップを整える)。
| 頼めること | やること | 費用(税抜) |
|---|---|---|
| 無料診断 | サイトのアドレスから4項目(問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方)を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします | 0円 |
| 1枚のページ(LP) | 1ページで伝え切る形。写真が使えない前提でも組めます | 30万円〜 |
| 最大5ページ構成 | 仕事の種類ごとにページを分け、それぞれの検索から入れるように | 50万円〜 |
| 最大10ページ構成 | 実績を自社で増やし続けられる形まで | 80万円〜 |
🔴 無料でお返しするのは「どこが弱いか」までです。具体的な直し方は、お見積もりか、まるごと診断(有料・5万円/税抜。サイトの全ページと同業のホームページまで見ます)でお渡しします。制作をご依頼いただいた場合は、診断料は全額そのまま制作費に充てます。
※ サイトは買い切りで、所有権はお客様です。公開してからの保守はお勧めしていますが、強要はしません。解約時はサイト一式をお渡ししますので、次にどこへ移っても持っていけます。最新の条件は料金ページをご覧ください。
当社がご契約いただいた場合、制作の時点で「事例として掲載してよいか」を書面で確認するようにしています。あとから頼むと通りにくいことを知っているためです。同じ段取りを、ご自身の仕事でも作ってください。
よくある質問
これまでやってきた現場の写真を、自社のサイトに載せてもいいですか?
元請けから請けた現場の写真は、勝手には載せられないと考えてください。写っているのは施主の建物や設備で、工事そのものも元請けが受けた仕事です。契約書に守秘の取り決めがあることもあります。載せたい場合は、元請けに書面(メールで構いません)で確認してください。本文に、そのまま送れる文例を用意しました。断られたときのために、写真を使わずに書ける実績の書き方も分けて書いています。
自社名で検索しても何も出てきません。まず何をすればいいですか?
それが下請けの標準的な状態です。仕事は元請けの名前で世に出るので、自社の名前がWeb上に残る機会がありません。最初にやるのは、屋号をどこでも同じ表記にそろえること(名刺・車・請求書・SNSでバラバラになっていることがよくあります)と、Googleビジネスプロフィールに自社を出すことです。どちらも費用はかかりません。
建設業の許可を持っています。それは強みになりますか?
相手が確かめられる材料になります。建設業の許可を受けていれば、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で誰でも調べられます。ただし、国土交通省自身が「建設業許可業者の企業情報(代表者名や所在地、電話番号等)が誤って反映されている場合がございます」と書いているので、自社が正しく出ているかを一度ご自身で見ておいてください。同じページに「新規許可取得や許可内容の変更は、概ね1ヶ月程度で検索システムに掲載されます」とも書かれています。
ホームページを作れば、元請けの仕事が取れますか?
作っただけでは取れません。当社は仕事が増えることをお約束していません。ホームページでできるのは、探された・紹介されたときに「この人に頼んで大丈夫か」を確かめてもらえる場所を用意することです。下請けの場合、その場所が今は無い状態なので、作る値打ちはありますが、作った翌日から電話が鳴るものではありません。
屋号で検索して何も出てこないなら、
そこが出発点です。
ホームページのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで・費用はかかりません。今すぐホームページを作るべきだ、という前提ではありません。