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税理士・会計事務所の調査に続く、士業の回です。今回は司法書士の事務所を、税理士の回と同じ名簿の作り方・同じ項目で数えました。数える項目は、名簿づくりより先に決めています。

いちばんはっきり違ったのは、数字の大小ではなくサイトの作り方でした。税理士では42件のうち15件が、会計ソフト会社などの用意した型のサイトでしたが、司法書士の32件では0件でした(Section 04 ①)。

サイトに何を書くかを決めるのは、それぞれの事務所です。ここで数えたのは「書かれているかどうか」だけで、書き方の良し悪しには立ち入っていません。

司法書士事務所118件のうち、
自社のサイトがあったのは32件(27.1%)でした。

118
分母にした事務所
(120件から2件を除く)
32
自社のサイトが
見つかった事務所
27.1%
その割合

名簿の120件には、電話番号がまったく同じ行が2組ありました。それぞれ同じ事務所と見て1件にまとめ、分母を118件にしています。残る86件(72.9%)は、自社のサイトが見つかりませんでした。

見つかった32件の内訳

サイトの種類件数
事務所の名前などで取った独自のアドレス(ドメイン)で開くサイト29件
レンタルサーバーの会社が最初に割り当てるアドレスのままのサイト2件
無料の作成サービスで作ったサイト1件
税理士の回で15件あった「型のサイト」(ソフト会社などが会員向けに用意する枠)0件

見つからなかった86件は、何で出てきたか

事務所の名前と市名で検索したとき件数
電話帳・地図・事務所を集めたデータベース、司法書士会の会員検索など、名簿のサイトだけ71件
同じ名前・同じ名字の別の事務所のサイトしか出なかった9件
SNSのページだけ(名簿のサイトと並んで出たものを含む)3件
市のページだけ1件
インタビューの記事だけ1件
同じ市に似た候補があったが、資格者の名前も電話番号も名簿と合わず、同じ事務所とは言えなかった1件

SNSのページは、ほかの業種と同じく「サイトあり」には数えていません。

事務所のホームページを、人の目で読んでほしいときは。無料診断で4つの項目を読み解き、まず直すところ3つをお返しします(毎月5社限定)。
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サイトがあった32件の中身。
問い合わせ先・氏名・業務の一覧は、ほとんどの事務所が載せていました。

ここから先は、サイトが見つかった32件を分母にしています。数は人の目で読み直して直したあとのもので、直す前の数は次の表に残しました。太字の6項目は、士業を数えるときに足した項目です。

代表の司法書士の名前か写真
30/32・94%
扱っている手続きの一覧
30/32・94%
最初の相談のお金(無料・有料)
18/32・56%
登録番号・認定番号・所属の司法書士会
16/32・50%
手続きごとの報酬の目安
9/32・28%
ビデオ通話などでの相談
1/32・3%
問い合わせ先(フォームか案内のページ)
30/32・94%
https(通信の暗号化)
28/32・88%
スマホの幅で表示
25/32・78%
スマホで電話番号を押すとかかる
17/32・53%
押すとメールが開くアドレス
6/32・19%
LINEの受け口
2/32・6%

※相談の費用は、「初回無料」「1時間◯円」など、相談そのものにお金がかかるかを書いた文があれば数えています(有料と書いた1件も入ります)。
※オンライン相談は、ビデオ通話で相談を受けると書いた1件だけでした。
※画面幅と電話のタップは、スマホとしてページを開いて数えました。パソコンとして開いた場合は、画面幅24件・タップ13件です。
※問い合わせは、入力欄のあるフォームのほか、電話やメールでの連絡のしかたを案内するページも同じ「あり」にしています。

機械の数と、人が読んで直した数

最初は、決めた言葉がページにあるかを機械で拾いました。言葉が合っても中身が違うことがあるので、拾えた文は1つ残らず読み、拾えなかったサイトは言い回しを広げて探し直しています。下の表は、その前後で数が動いた項目です。

項目機械読み直し動いた理由
取扱業務の一覧22件30件「取扱い業務」(「い」が入る)・「業務紹介」「サービス一覧」「事業内容」の見出しや、手続きを並べた節の8件を足した
代表者の氏名か顔写真27件30件「代表者(司法書士)◯◯」のように、肩書きと名前の間に括弧がはさまる書き方を、機械が拾えていなかった(3件)
オンライン相談6件1件「オンライン申請」「登記のオンライン化」のような登記の手続きの話で当たっていた3件、地図の部品のデータの1件、「全国対応」とメールの連絡の1件を外した
登録番号・所属する司法書士会18件16件お知らせの記事に出た会の催しの名前と、関連リンクの一覧に出た会の名前の2件を外した(所属の表示ではないため)
初回相談の費用18件18件過去の「無料相談会」の催しのお知らせで当たっていた1件を外し、「初回の相談は無料で行っています」の1件を足した(数は同じで、中身が入れ替わった)
問い合わせ先30件30件ブログの検索窓だけで当たっていた1件を外し、「ご相談」の文字のリンクだけで作られていた1件を足した

※料金の目安(9件)とLINE(2件)は、読んでも数が変わりませんでした。LINEの2件は、どちらも予約や問い合わせのためのアカウントにつながっていました。
※登録番号には、簡易裁判所での代理の認定番号を書いているものも入れています。

最も新しい年

お知らせの日付や著作権の表記から年が拾えたのは、32件のうち22件でした。22件で一番新しい年を見ると、14件は2023年かそれより前、2026年のものは5件です。年が読めたのが22件と少ないので、この割合は大きく動きやすい数です(Section 06)。

現場の10業種と税理士に、同じ物差しの項目だけ並べました。

工事の業種から税理士までと同じ物差しで数えたのは、次の5項目です。

業種自社サイトタップ発信画面幅LINE2023年以前で止まり
司法書士事務所27.1%53%78%6%64%
税理士・会計事務所35.6%62%95%7%27%
ほかの10業種(工事・清掃・運送・町工場)の幅22.9〜51.3%50〜73%81〜92%2〜20%27〜56%

※業種ごとの数は、税理士・会計事務所の調査の表にそろえてあります。どの業種も、画面幅とタップはスマホとして開いた値です。
※司法書士の分母=サイトの有無118件/中身32件/年22件。右端の列は、一番新しい年が2023年かそれより前だった割合です。

司法書士らしい数字とは、まだ言えません

サイトがあった割合(27.1%)、タップ発信(53%)、LINE(6%)は、現場の10業種の幅(22.9〜51.3%・50〜73%・2〜20%)の中で、税理士(35.6%・62%・7%)とも近い数です。

幅から外れたのは2つです。画面幅(78%)は10業種の幅(81〜92%)より3ポイント下(税理士は95%)ですが、32件でいうと1件の差です。「2023年以前で止まり」(64%)は10業種の幅(27〜56%)より8ポイント上(税理士は27%)ですが、分母が22件なので約2件の差で、年は更新した日でもありません。どちらも、この回の数だけでは司法書士の特徴として扱っていません。

はっきりした違いは、この5項目ではなく、どういう仕組みでサイトを作っているかのほうに出ました(Section 04 ①)。

数字を見て、事務所のサイトを一度見直したくなったときは。無料診断で4つの項目を人の目で読み解き、まず直すところ3つをお返しします。
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数字の外で、気づいたこと。

① 会計ソフト会社などの型のサイトは、0件でした

税理士の回では、42件のうち15件(36%)が、会計ソフト会社などが会員の事務所向けに用意した型のサイトでした。司法書士の32件には、この型のサイトは1件もありませんでした。29件は事務所が自分で持っているアドレスのサイトです。

税理士の回では、型のサイトは https・画面幅・問い合わせのページが15件ともそろっていて、それらは型が決める項目でした。司法書士では型が無いので、画面幅(78%)や https(88%)は、事務所ごとの作りの違いがそのまま出た数です。税理士との画面幅の差(95%と78%)は、この作り方の違いから来ている可能性があります。

② 名前で検索すると、名簿のサイトが先に出ました

サイトが見つからなかった86件のうち71件は、事務所の名前と市名で検索しても、電話帳・地図・事務所を集めたデータベース・司法書士会の会員検索など、名簿のサイトだけが出ました。

③ 電話帳の上から2件と、3・4件目

各市の上から2件(58件)では13件(22.4%)、3・4件目(60件)では19件(31.7%)でした。9ポイントの差ですが、1件で約1.7ポイント動くので、5件ほどの差です。電話帳の並び順による偏りとしては読んでいません。

④ お金のことを書いている事務所

料金の目安は9件(28%)、初回相談の費用は18件(56%)です。料金の目安は、主に相続の登記・相続放棄・遺言などの手続きの名前と報酬を並べたものでした。料金の目安の割合は税理士(26%)と近く、司法書士の特徴としては扱っていません。

報酬や相談料をサイトに出すかどうかは、事務所が決めることです。出していない事務所を、足りないとは数えていません。

⑤ 取扱業務と氏名は、9割を超えていました

取扱業務の一覧と、代表者の氏名か顔写真は、どちらも30件(94%)です。税理士(90%・93%)と同じくらいなので、これも司法書士の特徴としては扱っていません。登録番号か所属する会(16件・50%)も、税理士(55%)と近い数です。

司法書士の回で決めた数え方。

10県の選び方と「サイトがある」と見なす線引きはリフォーム会社の調査、士業向けに足した項目は税理士・会計事務所の調査で説明しています。ここでは、司法書士を数えるにあたって決めた4点だけを書きます。

① 使った分類は「司法書士事務所」です

マピオン電話帳の「司法書士事務所」から、10県・各県3市の上から4件を選びました。土地家屋調査士や行政書士を兼ねる事務所も入っています。名簿の途中で同じ事務所が重なった21件と、拠点の形の名前だった3件は飛ばし、その市の次の行で埋めています。拠点として外した3件のうち1件は、司法書士の法人そのものの名前が「法人…事務所」と拠点の形に当たったものでしたが、税理士の回と数え方をそろえるため、決まりどおり外しています。

② 調べた日は1日です

名簿づくり・検索・サイトの中身の数えは、120件とも2026年9月25日に行いました。

③ 見つけたサイトが本当にその事務所のものか

事務所の名前だけでは、別の県の同じ名前の事務所と区別できないことがあります。そこで、サイトに書かれた電話番号か市の名前が名簿と一致したときだけ、その事務所のサイトと見なしました。合わなかった11件は1件ずつ読み、2件は名前と市で同じ事務所と確かめて「あり」に、8件は同じ名前・同じ名字の別の事務所、1件は確かめられないものとして「無し」に入れています。Section 01 の表の「別の事務所」9件は、この8件に、候補のサイトが1つも無く、検索で同じ名前の別の事務所だけが出た1件を足した数です。

④ 士業の6項目は、司法書士に合わせて言葉だけ替えました

この調査で、言えないこと。

どの業種にも当てはまる断り(電話帳に載らない事務所のことなど)はリフォーム会社の調査にまとめています。以下は、この回だけの注意点です。

検索に使ったサービスが、途中で分かれています

事務所の名前と市名での検索は、1件につき1回です。ただ、続けて検索したために検索サービス側の確認画面や回数の制限が出たため(確認画面は解かずに止めました)、名簿の1〜33件目と116〜120件目はYahoo! JAPAN、34〜115件目はGoogleで検索しています。名簿のサイトだけが出た事務所のうち10件は、Googleで絞り込んだ一覧に候補が残らなかったため、Yahoo! JAPANでもう一度確かめました。検索サービスによって上位に出るページが違う可能性があり、その分、「サイトが見つからなかった」側の数は少し動くかもしれません。

32件が分母です

1件の違いが約3.1ポイントになります。3〜6ポイントの差は、1〜2件の差だと読んでください。更新の年は22件が分母なので、1件で約4.5ポイント動きます。

司法書士の全員ではありません

選んだのは、電話帳の「司法書士事務所」の欄に載っている事務所です。司法書士会に登録している人の全体とは、数も顔ぶれも違います。

読んだのは1サイト9ページまで

トップページと、トップから行ける8ページを読みました(税理士の回と同じ道具・同じ深さです。スマホとして開いた画面幅と電話のタップだけは、トップと7ページで確かめています)。報酬の表や電話番号を画像で載せているサイトは、文字として拾えず「無い」に入ります。報酬の目安と所属の会は、本当の数より少なめに出ているかもしれません。

「一番新しい年」は、直した日のことではありません

ページの中の年や著作権の表記から、一番新しいものを拾っただけです。サイトに最後に手を入れた日は、外からは分かりません。

評価はしていません

書く・書かないは事務所の判断で、ここで見たのは「書いてあったか」だけです。書いていないこと、サイトを持っていないことを、よくないこととは扱っていません。

Section Summary

司法書士の回で分かったこと(3つ)

① 118件のうち、自社のサイトがあったのは32件(27.1%)でした。見つからなかった86件のうち71件は、名前で検索しても名簿のサイトだけが出ました。
② 会計ソフト会社などの型のサイトは0件でした。税理士では42件のうち15件です。32件のうち29件は、事務所が自分で持っているアドレスのサイトでした。
③ ほかの業種と同じ物差しの5項目には、司法書士らしい数字はまだ出ていません。幅から外れた2つ(画面幅・2023年以前)は、分母が小さく1〜2件の差です。

この数字を引用するとき
この数字は、自由に引用していただいてかまいません。出典として、ページの名前とURLを書き添えてください。
出典(ページの名前とURL)を書いていただければ、図や表もそのまま載せてかまいません。
例)出典:IZANA「司法書士事務所のホームページ実態調査」(2026年9月25日調査・電話帳の10県30市から120件)https://izana-creation.com/proof/chosa-shihou/
※ 27.1%の分母は118件(同じ電話番号の2組をまとめた数)、中身の項目の分母は32件です。
※ ほかの業種の数と並べるときは、業種ごとに分母と名簿の外し方が違うことも添えてください。業種ごとの調査は実証・調べたことにまとめています。
数字の一覧(Section 01 と Section 02 の数を、写して使えるように文字の表にしています。数え方の注は、それぞれの節の※にあります)
数えたこと件数分母割合
自社のサイトがある32件118件27.1%
代表の司法書士の名前か写真30件32件94%
扱っている手続きの一覧30件32件94%
最初の相談のお金(無料・有料)18件32件56%
登録番号・認定番号・所属の司法書士会16件32件50%
手続きごとの報酬の目安9件32件28%
ビデオ通話などでの相談1件32件3%
問い合わせ先(フォームか案内のページ)30件32件94%
https(通信の暗号化)28件32件88%
スマホの幅で表示25件32件78%
スマホで電話番号を押すとかかる17件32件53%
押すとメールが開くアドレス6件32件19%
LINEの受け口2件32件6%

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