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このシリーズは、これまで工事・清掃・運送など、現場で働く10業種を数えてきました。11回目は、はじめての士業です。最初に選んだのは、税理士・会計事務所です。

税理士の仕事は、施工事例や駆けつけの早さを見せる仕事ではありません。そこで項目を入れ替えて、取扱業務の一覧・代表者の氏名か顔写真・登録番号か所属する税理士会・初回相談の費用・料金の目安・オンライン相談を数えました。どの項目を数えるかは、名簿づくりより先に決めました。

税理士の広告には決まりがあり、たとえば四国税理士会は細則で定めています(Section 06)。何を載せるかは事務所ごとの判断なので、このページは「載っているか」を数えただけで、良し悪しは見ていません。

税理士・会計事務所118件のうち、
自社のサイトがあったのは42件(35.6%)でした。

118
分母にした事務所
(120件から2件を除く)
42
自社のサイトが
見つかった事務所
35.6%
その割合

電話帳から選んだのは120件です。そのうち2件は、名簿の別の行と電話番号が同じだったので、1つの事務所として数えました。118件のうち、サイトが見つからなかった事務所は76件(64.4%)です。

見つかった42件の内訳

サイトの種類件数
事務所が自分で持っているアドレス(ドメイン)のサイト25件
会計ソフト会社などが、会員の事務所向けに用意した型のサイト(少なくとも2つの仕組み)15件
無料の作成サービスで作ったサイト2件

型のサイトは、決まった枠に事務所の情報を入れて作る仕組みです。その事務所の名前が付いたアドレスで開けて、中身もその事務所の情報なので、この調査では「サイトあり」の側に数えました(Section 04 ①)。

見つからなかった76件は、何で出てきたか

事務所の名前と市名で検索したとき件数
電話帳・地図・事務所を集めたデータベースなど、名簿のサイトだけ53件
検索しても何も出なかった13件
同じ名前の別の事務所・別の法人のサイトしか出なかった5件
サイトらしい候補はあったが、その事務所のものか確かめられなかった2件
以前は開けたサイトが、調べた日に開けなかった(トップページがエラー)2件
求人サイトだけ1件

開けなかった2件は、先に調べた2026年9月18日には開けていたサイトです。調べた日に中身を読めないサイトは、ほかの業種と同じく「無し」に入れています。

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サイトがあった42件の中身。
取扱業務と氏名は、ほとんどの事務所が載せていました。

ここからの分母は42件です。並べた数は、機械が拾った箇所を、人が1つずつ読んで確かめた後のものです(機械だけの数は、下の読み直しの表にあります)。太字の6つが、税理士の回で新しく入れた項目です。

代表者の氏名か顔写真を載せている
39/42・93%
取扱業務の一覧がある
38/42・90%
登録番号か、所属する税理士会を書いている
23/42・55%
初回相談の費用に触れている
15/42・36%
料金の目安(業務の名前と金額)を載せている
11/42・26%
オンラインで相談できると書いている
6/42・14%
問い合わせのフォーム・ページがある
41/42・98%
スマホの画面幅に合わせてある
40/42・95%
https で開ける
37/42・88%
電話番号をタップで発信できる
26/42・62%
メールアドレスのリンクがある
9/42・21%
LINEの窓口がある
3/42・7%

※「初回相談の費用に触れている」は、「初回相談無料」「相談料◯円」のように、相談にかかるお金を書いているものです。
※「オンラインで相談できる」は、Zoomなどで相談や打ち合わせができると書いているものです。
※画面幅とタップ発信はスマホで開いたときの数です。パソコンで開くと、画面幅37件・タップ20件になります(電話のボタンをスマホのときだけ表示するサイトがあります)。
※問い合わせのフォーム・ページは、入力欄のあるフォームと、電話番号やメールアドレスを案内する「お問い合わせ」の節を分けずに数えています(ブラウザで開いて確かめた3件は、入力欄が無く、電話番号やメールアドレスの案内でした)。

表の数は、当たった文を1件ずつ読み直したあとの数です

機械で数えたのは「その語がページにあったか」までです。そこで、当たった箇所はすべて開いて中身を読み、当たらなかった事務所は、別の言い回しでも探し直しました。

項目機械読み直し動いた理由
代表者の氏名か顔写真32件39件「代表社員税理士 ◯◯」「所長名 ◯◯」のように、肩書きと名前の間に別の語がはさまる書き方を、機械が拾えていなかった(7件)
取扱業務の一覧34件38件「サービス紹介」「◯◯業務」のような見出しで、業務の一覧を載せていた4件を足した
初回相談の費用13件15件来所の案内の文で当たっていた1件を外し、「相談は無料で承っています」「初回のご面談は無料」のような書き方の3件を足した
問い合わせのフォーム・ページ38件41件「お問い合わせ」の文字のリンクだけで作られていて、機械の書き方に当たらなかった3件を足した
登録番号・所属する税理士会24件23件消費税のインボイスの登録番号で当たっていた1件を外した
オンライン相談6件6件地図の部品のデータと、顧問先の働き方の話で当たっていた2件を外し、「訪問の打ち合わせもZoomで」のような書き方の2件を足した(数は同じで、中身が入れ替わった)

※料金の目安とLINEは、読み直しの前後で同じ数でした(LINEの3件は、どれも事務所のアカウントへのリンクで、ページを共有するボタンではありませんでした)。

最も新しい年

年が読み取れた(お知らせの日付・著作権の表記)のは、42件のうち33件です。そのうち9件(27%)は、ページに出る最も新しい年が2023年以前でした。今年(2026年)の日付が見えたのは22件です。

ほかの10業種と、同じ物差しの項目だけ並べました。

税理士の回は項目の半分が新しいので、11業種で同じ数え方をした項目は、次の5つです。

業種自社サイトタップ発信画面幅LINE2023年以前で止まり
税理士・会計事務所35.6%62%95%7%27%
ハウスクリーニング40.2%73%91%20%47%
電気工事26.9%53%84%3%36%
塗装31.1%70%89%8%43%
工務店44.0%53%90%14%35%
水道23.3%59%81%4%48%
リフォーム51.3%70%92%20%27%
建設(土木)38.1%62%82%2%29%
造園28.0%61%85%6%36%
町工場22.9%50%84%3%56%
運送35.2%71%89%8%33%

※ほかの10業種の数は、各業種の調査ページから転記しています。タップ発信と画面幅は、11業種ともスマホで開いたときの値です。税理士の分母は、サイトの有無が118件、中身が42件、更新の年が33件です。
※「2023年以前で止まり」は、ページに出る最も新しい年が2023年以前だった割合です。

税理士らしい数字は、この5つの中にはありませんでした

サイトがあった割合(35.6%)、タップ発信(62%)、LINE(7%)、最も新しい年が2023年以前の割合(27%)は、どれも10業種の幅(22.9〜51.3%・50〜73%・2〜20%・27〜56%)の中です。画面幅の95%だけが幅(81〜92%)より少し上ですが、42件でいうと1〜2件の差です。ほかの業種にも同じ程度の数字がある項目は、税理士の特徴として扱っていません。

現場の仕事の10業種とくらべて違いがはっきり出たのは、この5つの外、サイトの作り方でした(次の Section 04 ①)。

数字を見て、事務所のサイトを一度見直したくなったときは。無料診断で4つの項目を人の目で読み解き、まず直すところ3つをお返しします。
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数字の外で、気づいたこと。

① 42件のうち15件は、会計ソフト会社などが用意した型のサイトでした

会計ソフト会社などが、会員になった事務所向けに用意しているサイトの仕組みが、少なくとも2つありました。42件のうち15件(36%)がこの型で、先に上から2件だけで数えた9月18日も、21件のうち7件(33%)でした。9月18日に並べた工事の4業種(電気・塗装・工務店・水道)では、この型のサイトは0件です。

型のサイトは、https・スマホの画面幅・問い合わせのページが、15件ともそろっていました。これらは型が決める項目なので、事務所ごとの違いとしては読んでいません。所属する税理士会の表示も型の決まった場所に入っていることが多く、15件のうち10件でした。

② 電話帳の上から2件と、3・4件目で、サイトの割合はほぼ同じでした

各市の上から2件(60件)では21件(35.0%)、3・4件目(58件)では21件(36.2%)でした。電話帳の並び順で、サイトのある事務所が上に集まっている様子は見えませんでした。9月18日に上から2件で数えたときも、60件のうち21件(35.0%)です(その後に名簿の市が一部入れ替わったので、同じ60件ではありません)。同じ比べ方をした行政書士事務所の調査では、探し方を揃えたあとも、上から2件が59件のうち14件(23.7%)、3・4件目が59件のうち19件(32.2%)と分かれました。並び順によるものか、たまたまかは、その数では分かっていません。

③ お金のことを書いている事務所は、3〜4件に1件でした

料金の目安は11件(26%)、初回相談の費用は15件(36%)です。どちらも、事務所が自分で持っているアドレスのサイトなど(27件)のほうに多く(料金8件・相談13件)、型のサイト(15件)では料金3件・相談2件でした。

料金や相談の費用を載せるかどうかは、事務所ごとの判断です。載せていないことを、欠点とは読んでいません。

④ 取扱業務と氏名は、サイトの種類を問わず9割を超えていました

取扱業務の一覧は38件(90%)、代表者の氏名か顔写真は39件(93%)です。型のサイトでは15件のうち14件ずつ、自分のアドレスのサイトなどでは27件のうち24件・25件でした。

名前と業務が載っているのがふつうなら、事務所ごとに書き方が分かれていたのは、その先の「最初の相談」のほうでした(初回相談の費用に触れていたのは42件のうち15件)。相談の費用・方法・持ってきてほしいもの・相談のあとの流れを1か所にまとめる考え方は、士業のホームページ制作に書いています。

税理士の回で決めた数え方。

名簿を10県から選ぶ手順と、「サイトあり」と判定する決まりは、リフォーム会社の調査の Section 05に書いたものと同じです。税理士の回で新しく決めたのは、次の5つです。

① 使った分類は「税理士・会計士事務所」です

マピオン電話帳の「税理士・会計士事務所」から、各市の上から4件を選びました。公認会計士の事務所を兼ねる事務所も入っています。同じ事務所の支店・拠点と、団体の窓口は外して、同じ市の次の事務所を繰り上げました。名前に入っている「事務所」は屋号の一部なので、それだけでは外していません。

② 調べた日が2つに分かれています

各市の上から2件は、2026年9月18日に一度調べています。そのときに持ち主まで確かめたサイトのアドレスはそのまま使い、残りは9月25日に1件ずつ検索しました。サイトの中身は、120件とも9月25日に数え直しています。

名簿は9月25日に作り直したもので、30市のうち8市は9月18日と違う市になりました。1つの市で4件に届かないときは、一覧で次にある市に移る決まりだからです。

③ 検索で出たサイトは、電話番号か市名で持ち主を確かめました

税理士の事務所は、同じ名字の事務所が各地にあります。検索で出たサイトは、電話番号か所在地の市が名簿と合うものだけを「その事務所のサイト」にしました。合わなかった5件は、同じ名前の別の事務所として「無し」に入れています。

④ 型のサイトは、その事務所のページだけを辿りました

型のサイトは、同じ仕組みの上に多くの事務所のページが並んでいます。数えたのは、その事務所のアドレスの下にあるページだけです。

⑤ 税理士の回のために入れ替えた6項目

ほかの業種で数えた「施工事例」と「急ぎの対応」は、現場の仕事のための項目なので、税理士の回では数えていません。

この調査で、言えないこと。

電話帳に載らない事務所や、検索で出てこない事務所の扱いのように、11業種に共通する断りはリフォーム会社の調査の Section 06に書いてあります。ここでは、税理士の回に限った断りを5つ挙げます。

42件が分母です

1件の違いが約2.4ポイントになります。2〜3ポイントの差は、1件の差だと読んでください。

電話帳に載っている事務所の数字です

税理士会に登録している税理士の全体ではありません。電話帳の「税理士・会計士事務所」に載っている事務所から選んでいます。

奥のページと、画像の中の文字は数えていません

数えたのは、トップページと、そこから辿れる8ページまで(求人のページは除く)です。スマホで開いて数えた画面幅とタップ発信だけは、トップページと7ページまでです。料金表などを画像にして貼っていると、文字として読めないため「無い」の側に入ります。そのため料金の目安と所属する税理士会は、実際より少ない数になっているかもしれません。

最も新しい年は、更新した日ではありません

ページに出る年と著作権の表記のうち、いちばん新しい年を取っています。実際にいつ手を入れたかは分かりません。

良し悪しは見ていません

たとえば四国税理士会には「四国税理士会会員の業務の広告に関する細則」があり(2026年9月25日に原文を確認)、ほかの会員とくらべる広告や、依頼者の名前を書面の同意なく載せる広告などを禁じています。ほかの税理士会の細則は、この調査では読んでいません。何をサイトに載せるかは、事務所ごとの判断です。この調査で確かめたのは、サイトに書かれているかどうかだけです。載っていないことを欠点とは読んでいません。サイトが無い事務所も同じです。

Section Summary

税理士の回で直したところ(3か所)

① 名簿を上から4件に広げて作り直しました。9月18日は各市の上から2件(60件)でした。ほかの10業種と同じ1市4件にそろえています。
② 分母を2件減らし、開けなくなった2件を「無し」に移しました。電話番号が同じ2行は1つの事務所として数え、9月18日に開けたサイトのうち2件は、調べた日にトップページがエラーでした。
③ 機械が出した数を、当たった箇所をすべて読んで直しました。いちばん大きく動いたのは、代表者の氏名か顔写真です(32件→39件)。

この数字を引用するとき
この数字は、自由に引用していただいてかまいません。出典として、ページの名前とURLを書き添えてください。
出典(ページの名前とURL)を書いていただければ、図や表もそのまま載せてかまいません。
例)出典:IZANA「税理士・会計事務所のホームページ実態調査」(2026年9月25日・全国10県30市の電話帳から選んだ120件を、1件ずつ検索して確かめたもの)https://izana-creation.com/proof/chosa-zeirishi/
※ サイトの有無の割合は118件で割っています(名簿120件のうち、電話番号が同じ2行をそれぞれ1件にまとめた数)。項目ごとの割合は、サイトがあった42件で割っています。
※ ほかの業種の調査と並べて使うときは、名簿から外した事務所・会社の決まりと分母が、業種ごとに違うことも書き添えてください。業種ごとの調査は実証・調べたことにまとめています。
数字の一覧(Section 01 と Section 02 の数を、写して使えるように文字の表にしています。数え方の注は、それぞれの節の※にあります)
数えたこと件数分母割合
自社のサイトがある42件118件35.6%
代表者の氏名か顔写真を載せている39件42件93%
取扱業務の一覧がある38件42件90%
登録番号か、所属する税理士会を書いている23件42件55%
初回相談の費用に触れている15件42件36%
料金の目安(業務の名前と金額)を載せている11件42件26%
オンラインで相談できると書いている6件42件14%
問い合わせのフォーム・ページがある41件42件98%
スマホの画面幅に合わせてある40件42件95%
https で開ける37件42件88%
電話番号をタップで発信できる26件42件62%
メールアドレスのリンクがある9件42件21%
LINEの窓口がある3件42件7%

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