工務店のホームページ実態調査。
全国116社を、1社ずつ数えました。
家を建てる会社は、他の工事業よりホームページを持っています。
では、そのサイトに「これから家を建てる人が知りたいこと」は載っているのか。電話帳から116社を抜き出して1社ずつ確かめました。
工務店は、電気工事店120社・塗装店120社と同じ日に数えた3つ目の業種です。
家は、建てる人が何社も見比べてから決めるものです。そこで工務店の回では、共通の項目に「家づくりの流れ」と「見学会の告知」を足しました。また工務店は同じ社名の会社が全国に多く、この回では、見つけたサイトが本当にその会社のものかを確かめるのにいちばん手間がかかりました。直したところも含めて書いています。
電話帳に載っている工務店の44%が、
自社のホームページを持っていました。
あった会社
名簿の116社のうち、自社のサイトがあったのは51社(44.0%)、無かったのは65社(56.0%)です。
※ 同じやり方で数えた電気工事店は26.9%、塗装店は31.1%でした。工務店がいちばん高い結果です。ただし分母の作り方に違いがあります(Section 03・05)。
「無かった」65社のうち、記録に残した26社
65社の多くは、社名と市名で探しても、その会社が自分で出しているページが見つかりませんでした。ただ、26社は「無い」の一言では済まない形だったので、分けて記録しています。
- 🔴 検索で出たのが別の会社だった=17社。工務店は同じ社名が全国にあります。今回も石川工務店・松井工務店・清水工務店・門脇工務店・二宮建設などで、別の県の同名会社が先に出てきました。うち2社は、サイトの本文を開いて読むまで別会社だと分かりませんでした(広島県で探した会社で出てきたのは大阪の同名グループ、愛媛県で探した会社で出てきたのは三重県の同名会社)
- 🔴 検索すると出てくるのに、開けない=7社。住所(○○.com のようなドメイン)の期限切れ3社、住所そのものが引けない1社、サーバーがエラー(503)を返す1社、WordPressのエラーの画面1社、サーバーを借りたときの初期の画面のままで中身の無いもの1社
- SNSと名簿だけの会社が1社、求人サイトだけの会社が1社
勧誘や見積もりの押し売りは一切ありません。
サイトがあった51社の中身。
家づくりの流れを載せているのは、16%でした。
サイトがあった51社を、12の項目で数えました(見たのはトップと、そこからつながる7ページまで)。工務店のために足した2つ(見学会・家づくりの流れ)は、どちらも3割に届いていません。
※「スマホの画面幅に合わせてあり、かつ電話をタップで発信できる」の両方を満たしたのは 27社(53%)でした。
※タップ発信(53%)と画面幅(90%)は、2026年9月19日にスマホとして開いて数え直した値です(スマホの画面でだけ電話ボタンが出るサイトがあるため)。
※「資格・許可・登録」のうち、「建設業許可」「知事許可」など業種を問わない言い方だけで数えると 35社(69%)です(数え方の話は Section 05)。
※問い合わせの47社は、2026年9月18日の数え直しの値です。最初は機械が検索窓や format のような「form」を含む字にも反応していたので、1社ずつ画面で確かめて49社から2社減らしました。
最後に更新した年
51社中40社は、お知らせの日付・著作権の表記などから、最後に手が入った年が分かりました。
| 最後に更新した年 | 社数 |
|---|---|
| 2026年 | 20社 |
| 2025年 | 5社 |
| 2024年 | 1社 |
| 2023年 | 3社 |
| 2022年 | 2社 |
| 2021年 | 3社 |
| 2020年 | 1社 |
| 2017年 | 2社 |
| 2014年 | 1社 |
| 2007年 | 1社 |
| 2000年 | 1社 |
| 年が分からなかった | 11社 |
※年が分かった40社のうち14社(35%)は2023年以前で止まっていました。いちばん古いもので2000年です。一方で20社は2026年に動いていました。
同じ日に、同じ数え方で3業種を数えました。
工務店の44%が高いのか低いのかは、工務店だけを見ても分かりません。同じ日に、同じ選び方で数えた電気工事店・塗装店と並べます。
| 数えたこと | 電気工事 (分母119社) | 塗装 (分母119社) | 工務店 (分母116社) |
|---|---|---|---|
| 自社のホームページがある | 26.9% | 31.1% | 44.0% |
| 電話をタップで発信できる | 53% | 70% | 53% |
| 施工事例のページがある | 69% | 68% | 78% |
| 資格・許可・登録(その業種の資格名で数えた) | 59% | 70% | 80% |
| うち「建設業許可・知事許可」など、業種を問わない言い方だけ | 61% | 46% | 69% |
| 料金の目安を載せている | 9% | 19% | 20% |
| LINEの窓口がある | 3% | 8% | 14% |
| 更新が2023年以前で止まっている | 36% | 46% | 35% |
🔴 並べる前に、違いを3つ書いておきます。
① 工務店だけ分母が116社です(北海道で条件に合う市が2つしか無く、8社になったため)。
② 名簿から外す決まりが、工務店だけ多いです(ハウスメーカーの地方統括・フランチャイズの加盟店・支店・資材置き場など。Section 05)。
③ 資格は、業種ごとに数える言葉が違います。同じ物差しで見たいときは、その下の「業種を問わない言い方だけ」の行を見てください。
業種の問題というより、どの業種の小さな会社のサイトにも同じくらい見られる状態です。電話番号がタップで発信できる形になっていないサイトが、どの業種にも3割〜5割近くありました。
工務店だけがはっきり高かったのは「サイトを持っていること」
自社サイトがあったのは、電気工事26.9%・塗装31.1%に対して工務店は44.0%でした。家は金額も検討期間も大きく、建てる人が何社も見比べます。この調査は理由までは測っていませんが、持っている割合がいちばん高いのは確かです。
ただし持っていることと、中身が揃っていることは別でした。次の節がそれです。
数字の外で、気づいたこと。
① 事例は78%が載せているのに、家づくりの流れは16%
施工事例・実績のページは40社(78%)が持っていました。3業種でいちばん高い数字です。ところが家づくりの流れ(相談から引き渡しまでの順番)を載せていたのは8社(16%)でした。
家を建てるのは、多くの人にとって初めてです。「まず何をするのか」「いつ決めるのか」「お金はいつ動くのか」が分からないまま問い合わせるのは勇気が要ります。完成した家の写真は、その不安には答えていません。載せるか載せないかは、写真の腕とは関係のない話です。
② 見学会の告知は27%。載っていても「終わった回」のことがある
完成見学会・オープンハウスの告知があったのは14社(27%)でした。見学会は、建てる前の人が実物を見られる数少ない機会です。ただし数えているのは「告知のページや記事があるか」までで、その回が終わっているかどうかは判定していません。実際、年が2021年や2017年で止まっているサイトにも告知は残っていました。
③ 「同じ社名の会社」が、全国に何社もある
今回いちばん手間がかかったのがここです。工務店は地名や創業者の姓を社名にしていることが多く、同じ社名が全国にあります。検索して出てきたサイトが「その会社のものか」を確かめないと、まったく別の県の会社を数えてしまいます。
サイトの本文に名簿の市名も県名も出てこない会社は、1社ずつ開いて確かめ、3社を「あり」から「なし」に直しました。お客様の側から見ると、これは「検索しても御社ではなく、同じ社名の別会社が出てくる」という状態です。
④ 「持っている」と「開ける」は別だった
ドメインが切れている3社、ドメインが引けない1社、サーバーがエラーを返す1社に加えて、WordPressのエラー画面がそのまま表示される会社と、サーバーの初期ページのままで中身が1枚も入っていない会社が1社ずつありました。どちらも検索結果にはきちんと出てきます。「うちはホームページがある」と思っているあいだに、止まっていることがあります。
数え方のうち、工務店で違うところ。
名簿の選び方と「サイトがある」の決め方、共通の10項目は、リフォーム会社の調査の Section 05に1か所にまとめました。工務店の回だけの事情は、次の4つです。
名簿=マピオン電話帳の「木造建築工事業」で116社
北海道だけ、条件に合う市が2つしか無く8社です。そのため合計は120社ではなく116社になっています。
名簿から外す決まりが、ほかの業種より多い
116社を選ぶ過程で63件を外しています(拠点・団体・支店/フランチャイズ店37件、重複26件)。工務店では、大手ハウスメーカーの地方統括や事業部(「◯◯ハウス東北営業本部」など)、フランチャイズの加盟店と支店(ただし「工務店」「商店」「材木店」などで終わるものは社名の一部なので残す)、資材置き場・機材センターも外しました。業種の割合を並べるときは、必ずこの違いを添えてください。
持ち主の照合で、3社を直しました
見つけたサイトに市名か県名が出るかを機械で確かめ、出ないものは1社ずつ開いて読みました。これで3社を「あり」から「なし」に直しています。
工務店だけの2項目と、資格の語
共通の10項目に、家づくりの流れと見学会・オープンハウスの告知の2つを足しました(1社も数え始める前に決めています)。
資格は、この回から業種ごとに語を作り直しました。前の2業種では電気工事の資格名の一覧を塗装にもそのまま使い、塗装の数字を実際より低く出してしまったためです(詳しくは塗装の調査)。工務店では建築士・建設業許可・施工管理技士・技能士・宅地建物取引士などで数え、業種を問わない言い方(建設業許可・知事許可)だけの数字も記録しています。
この調査で、言えないこと。
業種を問わない断り書きは、リフォーム会社の調査の Section 06にあります。工務店で特に気をつけたいのは、同じ社名の別会社に埋もれて、検索で出てこなかった会社があるかもしれないことです。工務店の回に限った断りは、ほかに2つです。
料金の20%と、流れの16%は「少なくとも」の数です
開いたのはトップから7ページまで。料金表や家づくりの流れを、もっと奥のページにだけ置いている会社は入っていません。
分母が、ほかの業種と揃っていません
工務店だけ116社で、名簿から外す決まりも多いです。「工務店は◯◯だ」と業種の性格を言い切れるほど、条件は揃っていません。並べるときは Section 03 の注を一緒に読んでください。
工務店の回で直したところ(3か所)
① 名簿の中に、会社ではない行と重複が1件ずつ残っていました。大手ハウスメーカーの「現場監理課」が1件と、同じ会社が社名の頭だけ変えて2回入っていたものが1件。機械の重複チェックは通っていたのに、目で読んだら見つかりました。除外の決まりを足して、それぞれ次の会社を繰り上げています。
② 持ち主の照合で3社を「あり」から「なし」に直しました(別会社2社、サーバーの初期ページ1社)。
③ 機械で読めなかった3社は、ブラウザで開いて1枚ずつ数えました(表示のときに中身を組み立てる作りが2社、機械の読み取りを断る設定が1社)。この3社はトップページだけなので、項目が少なめに出ている可能性があります。
御社のホームページの現状診断、
無料でお返しします。
無料診断でお返しするのは、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4つです。
この4つを人の目で1ページずつ読み、まず直すところ3つを順番を付けてPDFでお返しします。毎月5社限定です(人の目で読むので数を絞っています)。
勧誘や見積もりの押し売りは一切ありません。
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